SFC修行/JGC修行という言葉を聞いたことがありますか?
この言葉を知ってから約半年後。
普通の会社員の私は、2019年4月よりJGC修行を始め、8月に解脱しました!
JALのサファイアステータスに到達し、JGC会員となりました。
この記事では「修行」に興味を持った方向けに、修行とは何か、メリット、費用を抑えるコツなどを紹介します。
SFC修行/JGC修行とは?
SFCとはANAのスーパーフライヤーカード
JGCとはJALグローバルクラブ
どちらも日本を代表する航空会社ANA、JALの上級会員組織のことです。
そしてこの上流会員になるため切磋琢磨することを、ネットスラングで“修行”と呼ばれています。
これは金、時間、方法によっては寿命(笑)もすり減らすことが“修行”と呼ばれる所以であります(多分)
ちなみに修行達成=会員入会の資格を得ることは“解脱”と呼ばれます。
うまいこと考える人がいるもんですね(笑)
それではどのようにして上流会員の資格を得ることができるのでしょうか?
答えは簡単。
“1年のうちに飛行機に乗りまくる“ことです。
飛行機に乗りまくって、いわば航空会社の”お得意様”になることで、上級会員になる資格を得ることができます。
上級会員ステータスの獲得方法
ANA/JALでは、それぞれ系列の航空会社の運航便に乗り、マイルの付与を受けると同時に搭乗ポイントが付与されます。
この搭乗ポイントのことを
ANAではプレミアムポイント(PP)
JALではFLY ONポイント(FOP)
と言います。
ANA、JAL共に、1年のうちにこの搭乗ポイントを50,000ポイント以上貯めると、解脱することができます。
マイルと搭乗ポイントの違い
マイルと搭乗ポイントは大きく2つの違いがあります。
①飛行機に乗らず貯められるマイル/飛行機に乗らないと貯まらない搭乗ポイント
マイルは飛行機搭乗以外でも、クレジットカードのポイントをはじめとした他社ポイントの移行などで貯めることができます。
対して搭乗ポイントは、航空券を発券し、飛行機に乗ってはじめて付与されます。
②マイルは交換可能/ 搭乗ポイントは交換不可
マイルを貯めると特典航空券や席のアップグレード始め、Tポイント・楽天ポイント、各種交通ICポイントへの交換など、使い道豊富です。
一方搭乗ポイントは、翌年の会員ステータスの基準にするためだけのもの。特典交換などはできません。
③有効期限の違い
マイルの有効期限は、ANA、JAL共に原則3年です。
搭乗ポイントは1年です。
毎年1月1日~12月31日の搭乗で得たポイントを元に翌年のステータスを決定するため、翌年に持ち越しできません。
つまり有効期限は1年となります。
上級会員資格を継続する方法
先ほど述べた通り、搭乗ポイントは翌年のステータスを決定するためのもの。
そのため1年ごとに搭乗ポイントはリセットされてしまいます。
苦労して修行して解脱しても、翌年も同じように修行を行わなければ、ステータスはリセットされてしまいます。
しかし一度上級会員資格を得れば、飛行機に乗らずにそれを維持できる方法が1つだけあります。
それは、下記の上級会員専用のクレジットカードを発行すること。
ANAはANAスーパーフライヤーズカード(年会費11,700円~)
JALはJALグローバルクラブカード(年会費10,800円~)
50,000搭乗ポイントを達成すると、これらのクレジットカードの申し込みが可能になります。
クレジットカードの年会費を払うことで、上級会員組織の更新とみなされ、上級会員資格を維持することができます。
解脱までの費用、搭乗回数の目安
搭乗ポイント50,000ポイントと言われても、実際どのぐらい飛行機に乗る必要があるのか想像がつきませんよね?
解脱までの平均予算
無事解脱した修行僧たちのブログやサイトを参考にすると、おおよそ37万円~70万円かかるようです。
かかった費用に開きがあるのは、理由があります。
それは加算される搭乗ポイントは、必ずしも航空券の値段と比例するものではないからです。
修行の予算を抑えるポイント①早めの予約&閑散期を狙う
搭乗ポイントは飛行区間、予約クラスがベースになります。
例えば航空券は基本的に搭乗日が近づくにつれ値段が高くなる傾向があります。
またGWやお盆、年末年始など繁盛期は、航空券の値段は跳ね上がりますよね?
搭乗ポイントは同じ飛行区間・予約クラスであれば、航空券自体の値段が上がろうと下がろうと同じ搭乗ポイントが加算されます。
つまりできる限り早く予約し、閑散期を狙うと、費用を浮かせて搭乗ポイントを獲得できるのです。
修行の予算を抑えるポイント①海外発券
他に航空券を安く抑える手段として、出発地を海外にする海外発券があります。
航空券の価格は、出発地の国の経済状況によって左右されるようです。
例えば同じ羽田とクアラルンプールの往復運賃でも、羽田発かクアラルンプール発かによって値段が変わってくるのです。
海外発券の詳しい説明はこちら。
少ない予算で解脱している修行僧は、事前に計画を立て(1年前からスケジュールを立てている人も少なくありません)早めに予約し、閑散期を狙い、予算を抑えている傾向があります。
搭乗回数について
搭乗ポイントは飛行区間によって左右されますので、基本的に国内よりも海外への航空券の方が搭乗ポイントを稼げます。
ですので、国内航空券か海外航空券メインかによっても変わるのですが、
国内航空券のみの場合は、25回~60回
海外航空券も組み合わせれば、15回~
ほどで解脱できるようです。
※片道ベースです。例えば羽田⇔関空の往復便だと、搭乗回数は2回。
ちなみにANAにはなくJAL限定になりますが、JALは回数修行も可能です。
50回以上の搭乗で解脱可能で、回数修行は搭乗ポイント修行より費用が抑えられる傾向にあるそうです。
別記事でANAとJALの違いについて紹介していますので、よろしければ合わせてどうぞ。
上級会員のメリット
それではこんなに金と時間をかけて上級会員を目指すメリットは何なのでしょうか?
上級会員のメリットは色々あるのですが、何といっても1番のメリットは
空港ラウンジの利用
これに尽きるかと思います。
ANA上級会員はANAラウンジとスターアライアンス加盟航空会社のラウンジ
JAL上級会員はサクララウンジとワンワールド加盟航空会社のラウンジ
こうした高級感あふれるラウンジが上級会員なると使用できるようになります。
航空会社のラウンジは、国内線だとビールやおつまみ、国際線だと食事、アルコール他ドリンクが無料で提供されています。
その他の特典としては、ANA/JAL共通のもので
・搭乗時のボーナスマイル
・会員専用電話デスク
・前方座席指定
・キャンセル待ちの優先
・手荷物許容量の優待
・専用チェックインカウンター
・優先
搭乗
となります。
ラウンジ利用以外で大きな魅力は、ボーナスマイルと専用チェックインカウンターでしょうか。
特に夏季休暇や年末年始の旅行では、チェックイン時に相当待たされます。
ANA上級会員ならスターアライアンス加盟、JAL上級会員ならワンワールド加盟航空会社のビジネスチェックインカウンターを利用することができます。
チェックインを早めに済ませてラウンジでゆっくりというのはかなり魅力的です。
まとめ
上級会員になるために、1年間少なくとも1ヵ月に1回以上、
金額にしておよそ50万以上かけ飛行機に乗りまくる、
傍から見るとよく分からないことをしているのが修行です(笑)
ANAで目指すならSFC修行、JALで目指すならJGC修行と呼ばれています。
実際私もなぜ魅力を感じ、これから挑戦しようとしているのかよく分らないのです。
日本一分かりやすい修行解説を目指したので、上記は修行のほんの“さわり”になります。
実際はANA・JALで特典に違いがあったり、会員資格の取得の難易度も若干変わってきたりします。
そういった違いも踏まえて、なぜ私がJGC修行を始めるかまた次回まとめてみたいと思います。
→まとめました。
JGC修行2019年開始(3月)から5月までの記録はコチラ
JGC修行6月の記録はこちら。
クリスタル到達し、クリスタルの意外と使える特典も紹介しています。
2019年8月、ついにサファイヤ到達しました!
2019年8月、JGC解脱!
そして次の海外旅行は、ANA特典でアメリカ帰省。
JGCメリット使えないやん!(笑)
搭乗ポイントの単価を下げるために、「海外発券」という方法も修行僧はよく使います。
海外発券についてはこちら。