JGC修行で、JALの海外発券テクニックを習得しました。
FOP単価がグッと良くなるので、修行僧にはとてもオススメです。
では、修行以外の普通の旅行にも使えるのか? 考察してみました。
結論から言うと、旅行好きな人は知っていて損はしないと思います。
この記事では、海外発券とは何ぞやから、私が実際に組んだ旅程、海外発券のメリット・デメリット、修行以外の旅行で使えるのか私の考察を紹介します。
JGC修行とは何ぞや?という方は、こちらの記事を参照下さいね。
海外発券とは?
発着地が海外となる航空チケットの事です。
例えば成田からマレーシアのクアラルンプールに行くとしましょう。
通常の直行便のチケットだとこのようになりますね。
往路:
成田発→クアラルンプール着
復路:
クアラルンプール発→成田着
海外発券の場合だと、
往路:
クアラルンプール発→成田着
復路:
成田発→クアラルンプール着
という旅程になります。
クアラルンプールを拠点とし、クアラルンプール発・クアラルンプール着というのが海外発券です。
日本在住の人が海外発券を利用すると、まず出発地のクアラルンプールにいないといけません。
さらに、クアラルンプールから日本へ帰ってくる必要があり、別途往復分の航空券を手配する必要があります。
これが最大のデメリット。
それではなぜ、海外発券を行う人がいるのか?
もちろんデメリットを上回るメリットがあるからです。
海外発券のメリット
チケットが安い
最大のメリットは、これに尽きます。
発着地にもよるのですが、大体日本発着より安くなります。
発着地の中でも、定番はマレーシア クアラルンプール。
クアラルンプール発着は、通常でも3割、時期を選べば日本発着の半額になることもあります。
国際線のクラスは、エコノミー、プレミアムエコノミー、ビジネス、ファーストと分類されます。
海外発券チケットは、ファーストやビジネスなど高額なクラスになるほどお得率がアップする傾向にあります。
そのため、お得にビジネスクラスやファーストクラスを体験してみたい!という方にもオススメできます。
日本の祝日が関係ない
航空チケットは、祝日が重なる大型連休では売り切れていたり、閑散期の2倍、3倍に値段が跳ね上がったりしますよね。
海外発券は、発着地の祝日が基準になるため、日本の祝日は関係なくなります。
つまり、ゴールデンウイークやお盆、年末年始といった繁盛期でも、
・直前にチケットを取れる
・安く購入できる
というメリットがあります。
日本国内航空券と組合せ可能
海外発券は、日本国内でストップオーバーが可能です。
ストップオーバーとは、目的地までの途中の乗継地点で24時間以上滞在すること。
例えば、成田→ソウル乗継→ロサンゼルスというフライトの場合、乗継地点のソウルに24時間以上滞在すると、「ソウルでストップオーバーした」事になります。
海外発券の場合、このストップオーバーをうまく利用すれば、手頃な値段で海外旅行と国内旅行を組み合わせることができます。
参考に、私はクアラルンプール発券・東京乗継・沖縄行きというチケットを購入しました。
旅程は下記になります。
4月 クアラルンプール→成田
5月 羽田→那覇
5月 那覇→羽田
6月 成田→クアラルンプール
合計金額は107,990円でした。
成田⇔クアラルンプール往復は、プレミアムエコノミークラスです。
さらに4月はゴールデンウイークの真っ只中、5月の沖縄は週末に行きました。
日本発券の場合、プレミアムエコノミーの成田⇔クアラルンプールは、閑散期でも13万円は超えてしまいます。
11万弱で、プレエコのクアラルンプール往復に加え、沖縄往復もついてくるとなると、とてもお得ではないでしょうか。
修行僧向けにFOPを紹介すると、
合計金額 107,990円、15,550FOP(FOP単価6.94円!)でした。
海外発券に国内ストップオーバーを組み合わせると、国内線は「国際線航空券に含まれる日本国内区間」とみなされ、100%運賃でマイル・FOP積算されます。
羽田⇔沖縄間で、一気に4,736FOPを稼ぐことができます。
日程変更・払い戻しに融通が利く
日本発券の場合、安い運賃で予約すると、日程変更不可で払戻手数料が高額になります。
※JALの払戻手数料は2万円です。
海外発券の場合、最安値運賃でも日程変更が可能、払戻手数料が1万以下と割安です。
払い戻し手数料は発券地により異なります。
私が購入したチケットは、出発前の払戻手数料は下記の通り。
韓国 釜山発券:KRW30,000(約2,700円)
マレーシア クアラルンプール発券:MYR300(約7,700円)
メリット盛沢山ですが、もちろんデメリットもあります。
海外発券のデメリット
2回以上、発券地に行かないといけない
ずばりこれに尽きますね!
私が組んだ下記の旅程でいうと、
※日本→クアラルンプール
4月 クアラルンプール→成田
5月 羽田→那覇
5月 那覇→羽田
6月 成田→クアラルンプール
※クアラルンプール→日本
日本在住者の場合、※赤字のクアラルンプール行きのチケット、クアラルンプールから戻ってくるチケットを別途入手する必要があります。
赤字のフライトは、費用を抑えるため、
・マイルで特典航空券を入手する
・LCCで安い航空券を入手する
という方法がいいと思います。
JALはANAと違い、片道で特典航空券が利用できるので使いやすいですね。
しかし修行僧的には特典航空券やLCCでは、FOPがつかないというデメリットもありますね。
私の場合、釜山発券のチケットは、LCC(ピーチ)で安く購入できました。
クアラルンプールへは、日本発着のチケットを入手しました。
これがめちゃくちゃ高いし、FOP単価も高すぎました・・・。
しかし修行を思い立ったのが遅く、時間的制限もあり、とにかく早く行動して、1フライトも無駄にしたくなかったので、仕方なかった!と自分を無理矢理納得させています。
詳しくはこちら。
せめてこの反省が未来の修行僧の教訓となりますように。
日本発券より手間、自分で管理する必要がある
JALの海外発券はホームページから、日本語でできます。
ストップオーバーをうまく組み合わせると、総費用は抑えられるのですが、その分複雑になり面倒です。
満席のフライトがあると、エラーが出て最初からやり直しになることもしばしば。
しかし、これは慣れていくしかない!というのが結論です。
最初は戸惑うことも多いですが、とりあえずやってみる。
これに尽きます。
やっていると人間慣れるものです。
また、私は大阪在住。
東京から海外へ行くときは、大阪⇔東京間の移動手段も考慮する必要があります。
東京から帰ってくるチケットを手配するのを忘れていて、直前に航空券予約で高くついたり・・・なんてこともありました。
日本発券と比べて、個人の管理がより必要になってきます。
東京乗継以外は割高
東京以外の地方在住者にとっては、なかなかのデメリットになりえます。
需要の関係上、海外航空券は原則、各国の主要都市を出発地・目的地とするものが一番安いです。
つまり海外発券、日本行きのチケットは東京行きが一番安いことが多いです。
東京以外を経由地(私の場合は大阪)にすると、海外発券でもお得感のあるチケットを見つけ出すことができませんでした。
「クアラルンプール発券・東京乗継・沖縄行き」を、「クアラルンプール発券・大阪乗継・沖縄行き」に変更すると、
チケットの値段が1.5倍~2倍になりました。。
そのため、「クアラルンプール発券・東京乗継・沖縄行き」で購入。
別途、関空⇔羽田間の航空券を手配しました。
その結果、沖縄旅行は、
行き:関空→羽田→那覇
帰り:那覇→羽田→関空
となんとも時間のかかる旅程に・・・。
今回は修行でFOPを稼ぐ目的があったため、経由便は都合よく結果オーライ。
しかし普通の旅行ならよっぽどの飛行機好きでない限り、面倒だと思います。
関空→那覇の直行便はたくさんありますからね・・・。
逆に地方でも必ず羽田経由で旅行する必要がある地域(例えば北海道や東北地方)なら、どっちみち羽田経由になるので、デメリットにはならないかと思います。
海外発券のメリット・デメリットをまとめると、
メリット
・チケットが安い
・大型連休でもチケットが取りやすい、安い
・ 国内線との組み合わせでよりお得にできる
・日程変更・払い戻しがしやすい
デメリット
・2回以上、現地に行く必要がある
・旅行行程を自分で管理する必要がある
・日本乗継は東京以外では安くならない
これらを踏まえた上で、修行ではない普通の旅行に果たして使えるのでしょうか。
修行以外の旅行で海外発券は使えるか?
デメリットの
・何度も現地に行く必要がある
これをデメリットに感じない!全然OK!むしろ行きたい!!と感じる人が向いている、これが私の結論です。
海外発券の定番はマレーシア・クアラルンプール。
4トラなどを見ていると、クアラルンプール発券でも、クアラルンプールにとどまらず、近郊の離島やシンガポールに足を延ばしたりして、大いに楽しんでいる方を見かけます。
マレーシアはAir AsiaというLCCの本拠地ですので、気軽に周辺に遊びにいくことができます。
4トラとは何ぞや?という方は、こちらをご参考下さい。
他にヨーロッパや北米を目的地とする場合、日本から近い上海・ソウル発券がお得な場合も多々あるようです。
海外発券のお得な航空券は、下記のブログで日々更新されています。
私もまだまだ勉強中ですが、こちらとても参考になるサイトです。
海外発券に興味が湧いた方は、ぜひ見てみて下さい!!
まとめ
海外発券とは、日本以外を発着地とする航空チケットの事です。
海外発券のメリット・デメリットは以下になります。
メリット
・チケットが安い
・大型連休でもチケットが取りやすい、安い
・ 国内線との組み合わせでよりお得にできる
・日程変更・払い戻しがしやすい
デメリット
・2回以上、現地に行く必要がある
・旅行行程を自分で管理する必要がある
・日本乗継は東京以外では安くならない
お得に旅行したい!ビジネスクラスに手頃な値段で乗りたい!
そして何より、いっぱい旅行に行きたい!という方は、海外発券を検討するのをオススメします!!