イラストレーターのフクチマミさんの「おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方」がとてもよかった。
性教育ときくと思わず身構えちゃうけど、当たり前のことを易しく伝えてあげればいいんだ、と思えました。
4歳息子にも早速実践できる内容で、とてもよかったので紹介したい!
用語的にまたポリシー違反をくらいそうだけど、気にせず行こう!いっちゃおう!
日本の性教育は消極的
10歳・4歳の娘さんがいらっしゃるフクチさんと、性教育に携わる村瀬幸浩さんの合同著書です。
漫画で読みやすく、すぐに読み終わりました。
それでも内容的に衝撃な事が多くて、読み応え十分。
まず私がビックリしたのは、
日本の性教育はめちゃくちゃ遅れている!ということ。
世界的にはもちろん、お隣の中国、韓国と比べてもずっと遅れを取っているのだそう。
それでいて世界のポルノの6割が日本で作られているというカオス。
つい最近まで当たり前にコンビニでエロ本が売られていたけど、正しい知識を得る前に隔たった情報を得る子供が大勢いる。
正しい知識を持っていないのに、好奇心だけがどんどん膨らんでいくのだ。やだ怖い。
性教育は自分の体を守ることにもつながり、現に性教育を義務とし力を入れているオランダでは15歳未満の初体験率が低いのだそうです。(意外!)
さらに日本の性教育は生理や精通については教えるけど(男女別に分かれてビデオ見たなぁ)、性行・受精の仕組みは教えないのだそうです。
言われてみれば・・・。
私が初めて性交の仕組みについて知ったのは確か小5。
校庭で遊んでたときに、ふいに友達のE美が聞いてもないのに教えてくれた衝撃。
最初の印象は、
「えっそれって汚くない?((((;゚Д゚)))))))」
だった。
でも、そうだとすると、全く辻褄が合うやないか・・・。
でも今までのドラマで見たあのシーンとか、身体についてる部位の意味とか、妙に合点いったのを覚えている。
そして数年後、中学の保健体育でHIVについて学び、男性間での感染が確率高いっていう話がさっぱり理解できなかった。
「何で?何で男同士で感染するの?」と無邪気に先生に聞くと、男性同士の性交渉の方法を先生が教えてくれた時が2度目の衝撃。
(女の先生だったけど、今思えば適当に流さずちゃんと教えてくれていい先生だったと思う)
男性同士のまさかの展開に取り乱す私。
うろたえながらも思わず後ろの席のE美に振り返り、目で語りかけたよね。
「あんた・・・。知ってたん?」
するとE美は、無言でゆっくりとうなづいた。
さすが姉さん。完敗や。それはともかく持ってるもので工夫する人間の知恵ー!
私のように友達から仕組みを教えてもらった人って多いと思う。
そう、親である私たちがきちんとした性教育を受けてないから、子供にどう教えたらいいか分からないのは当たり前。
本書では、子供の「赤ちゃんはどこからくるの?」「お腹からどうやって生まれたの?」という質問に、親ができる具体的な回答例を明示してくれています。
なるほど、こう答えればいいのか~と目から鱗でした。
ちなみにコウノトリが運んできたなど嘘をつくのはNGらしい。意外と中学ごろまで信じちゃう子供がいるのだそう。
3歳から始める性教育
本書では、幼児の頃から「口・胸・性器・おしり」はプライベートパーツだと教えることが大切とありました。
その人の命にかかわるプライベートパーツは、例え親であっても無用に触ったり見せたりしてはいけないと教えるべきだと。
これを読んで、ドキッとした私。
なぜなら息子と遊んでるときに、ふざけてお尻をはたくことがあるから。
しかしこれは親自身がしっかりと線引きしてプライベートパーツは触れないようにしないといけないらしい。
なぜなら他人にお尻や胸を触られても、子供はフザケの延長だと思いこむようになり、嫌悪感を感じても拒否しないようになってしまう。
その結果、性犯罪に巻き込まれてしまうこともあるそうだ。
反対に遊びのつもりで、相手が嫌がっているのに触ってしまうこともある。ゾッ
はっ!もしかして。
「姉ちゃんええケツしとんな〜」が褒め言葉だと思ってるおっさんも、日本の行き届かなかった性教育の産物?被害者なの?
そんなオッサンになってはたまらんと、早速息子にプライベートパーツを教えてみた。
ふざけたり、照れたりするかと思いきや、案外聞いてくれました。
繰り返し教える必要があると思うけど、子供はやっぱり素直。
早い子では8歳で生理が来たり、精通も10歳ぐらいから始まるらしい。
知識なくそういう現象が起こり怯える子供も少なくないそうで、早いうちから教えておくことが必要だと思いました。
いつまで子供とお風呂に入るか問題
同性の親が子供といつまでお風呂に入るか。
そういえば中学の頃、「まだお父さんとお風呂に入ってる。」という女の子がいて、何となくゾワっとした。しかも不思議とその子は誇らしげに語ってるのね。
そいやアイドルでも一時期、まだお父さんとお風呂入ってる発言する人がいた。
あれって何のアピールだったんだ?無邪気な自分?それともおっさんに向けた「あなたとも抵抗なく入りますよ」っていうメッセージ?
肉体的に成長した娘と一緒にお風呂に入る父親。
ごめん、オブラートにくるんで言うけど、気持ち悪いわ!
しかし他人だし、本人たちはそれでいいのだし、なんで気持ち悪さを感じるのか自分でも分からなかった。
しかし本書を読んで分かりました。
子供の体つきが変化しだしたら(胸がふくらみ始めたり、性毛が生えだしたり)お風呂や寝室は別にすべきとあります。
理由は親が子供ではなく異性としてとらえてしまうことがあるから!!
特に女児の場合、胸の変化に気付いた親が「女の体になってきてる!」と思って見てしまうもの。
親のそういう視線に子供はとても敏感。
結果性的な視線を向けてきた異性親に不信感を持ってしまうそうです。
そうならないために、例え子供が一緒に入りたがっても親から線引きすることが大切だそう。
息子たちとお風呂に入れるのも、あとほんの数年か~。
そう考えると、今一緒に入ってる時間、大切にしようっ・・・とはならねえな。
風呂は1人でゆっくりが一番。
その他、
「うんち、ちんちんを連呼する子」(これうちの子や)
「頻繁に性器をさわる子」
「子供がアダルトサイトを見ていたとき」
「家族だんらんでのTVでのベッドシーン」
などの対処法が具体的でとても参考になった!
まとめ
この本を読むと、「性=いかがわしいもの、かくすもの」というイメージではなく、生物として当たり前の事というふうに捉えることができました。
子供にも当たり前のことを易しく教えてあげればいいんだと。
対処法はそのまま真似できる内容だし、大人も新しく知る内容もあって、とても為になった。おすすめです。
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