ボナブロ

アメリカ人夫・2人の息子と大阪在住。限られた人生、やりたいと思ったことはやれる範囲で挑戦していくボナーラの記録です。

【ウユニ塩湖への道① 】トラブルだらけのボリビア旅行。遠すぎる南米

ボリビア、という国をご存じだろうか?

ボリビアを知らなくても”ウユニ塩湖”を聞いたことがあるかもしれない。

ウユニ塩湖を見るためにボリビアへ旅行し、トラブルまみれだった話をします。

果たして無事にウユニ塩湖を見ることができるのか?!

 

  

遠すぎるウユニ

 

もう10年近く前のこと。

当時の私は、ウユニ塩湖をこの目で見てみたかった。

CMなどで目にした人も多いと思うけど、全面鏡のように映り、空と水面との境界線がなくなる風景で有名なアレ。

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ウユニ塩湖のあるボリビアには、日本からは30時間はかかる。

 

どんだけ~!!!

 

年末年始の休みに友達A子とウユニ塩湖を目指すことにした。

お互い働いていたので、往復時間を考えると、まさにウユニ塩湖に行って帰ってくるだけの旅程

A子は遠くに住んでいて、出発空港が違うので、ボリビアで現地集合となった。

ボリビアの首都ラパスで落ち合い、一緒にウユニ塩湖に行くことにした。

私もA子も海外旅行に慣れていたので、ラパス待ち合わせは問題ないと思っていた。

若気の至り~!!

 

突然の飛行機キャンセル宣告

ボリビアの首都はラパス。

ラパスに国際線発着するメイン空港がある。

 

ウユニ塩湖に行くには、まずラパスからウユニという町へ向かい、ウユニから旅行会社主催のウユニ塩湖ツアーへ参加するのが一般的。

 

ラパスからウユニへはおよそ550km。

東京⇔大阪間より少し遠いぐらい。

飛行機で1時間、バスで12時間ほどかかる。

 

ただでさえタイトなスケジュールなので、ラパス⇔ウユニ間は飛行機を利用することに。

アマソナス航空というボリビアの航空会社でA子が予約してくれた。

 

しかし日本出発1週間前、アマソナス航空から突然メール。

「予約のときにパスポート番号が書かれてなかったから予約キャンセルするね!」

という内容がスペイン語で書かれていた。(ボリビアはスペイン語圏)

パスポート番号は予約フォームになかったにもかかわらずだ。

 

まぼろし~!!

 

また運悪くこのメールは迷惑メールに分類され、A子が気付いたのは出発間際。

飛行機での移動は断たれ、ラパスからウユニまではバスを利用することにした。

 

ボリビア旅行中に日本人旅行者と何人か話したけど、個人でアマソナス航空を予約した人はこの突然キャンセルの洗礼を受けた人が大半だった。(※10年前の情報です)

恐らくオーバーブッキングしていたのだと思う。

考えようによっては、出発前に連絡をくれたのは親切だったかも。

当日、空港で席が無いのを知るよりは。

 

※記事を書くにあたり、久しぶりにアマソナス航空を調べてみたけど、相変わらず散々な口コミっぷり。ホームページはのろいし、遅延、対応が雑など。それでも突然キャンセルは今はなさそうです。

 

深夜に治安悪めの街に放り出される恐怖

A子より1日早く、私はラパスに到着した。

ラパスの空港、エル・アルト国際は世界一標高の高い空港。

標高4,000mと富士山より高く、旅行者は空港に降り立ってから高山病にかかることもある。

 

いかほど~!!

 

深夜到着便だったので、初日の宿は予約していた。

空港からはタクシーで宿に。

宿にはあらかじめメールで飛行機の到着時間を伝えていたので、私の到着を待っていることだろう。

 

そしてタクシーは宿に到着。

 

ん?

 

いやいやいや、ここじゃないよ。だってなんの明かりもついないし、頑丈そうな鉄の門がガッツリ閉まっちゃってるやん。

静かすぎる。

静かなるヤドン。

 

しかしタクシー運転手は正しかった。

そこは紛れもなく私が予約していた安宿。

もうっ

 

背負い投げ~!!

 

何のための予約だよっ!しかもわざわざ到着便の時間までメールでお知らせしてるのにっ!

※これ個人経営の宿だとよくあるし、少し大人になった私が20代の私に言いたいのは1泊800円の宿に期待したお前が悪い。

 

しかし私は焦った。

ボリビアの首都、ラパスの治安はよくない。

しかも旅行者の首を絞め気を失わせて所持品を盗む首絞め強盗が絶賛流行中というのを聞いていた。

 

深夜に宿を求め、1人でさまよい歩くことはなんとか避けたい。

 

必死で鉄の門をたたいて、宿の人を呼ぶ。

ただならぬ事態だと察したタクシーの運転手さんも手伝ってくれ、二人で門をたたき、大声で宿の人に呼びかけた。

 

静まりきったラパスの街。

響き渡る鉄門をたたく音。

私とあなたの(叫び声)ハーモニー。

 

幸い気付いた宿のスタッフが出てきてくれ、門を開けてくれた。

たった20分前に会ったばかりのタクシードライバーと私の間に、労働者と顧客以上の絆が生まれた瞬間だった。

そしてこの後にもタクシードライバーに救われる出来事がある。別の人だけど。

 

それにしても出てきたスタッフさん、目は半分しか開いてないし、寝ぐせついてたよね。

寝てたよね、完全に。

文字通り私が(鉄門を)たたき起こしたよね。ゴメン

 

私が外で騒ぎ倒す形で無事にチェックインでき、1泊1000円もしないのに個室でWi-Fiはさくさく動くし、テレビもあるしでなかなかいいところだった。

ただお湯が出たり出なかったりで、普通にめっちゃ寒いラパスの水シャワーは辛かった。

もう泊まらない。

 

フライトの疲れで、泥のように眠った翌朝、A子からのLINEに気付く。

 

「飛行機が遅れ、アメリカでの乗り継ぎに失敗。ボリビアにいつ到着するか分からない」

 

・・・続きます。

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おまけ:高山病の予防はとにかく無理しない事!

ラパスの街は、空港よりは低地にあるが、それでも空気がかなり薄い。

ホテルの階段で2階に上がっただけで、ぜいぜい息切れしてしまうほどでした。

体力に自信のない方は、エレベーター付きの宿を選ぶか1階に部屋を取ってもらうようにお願いするのがいいと思います。

 

高山病とは、低酸素状態に置かれたときに出る症状のことで、頭痛や吐き気、めまいなど。重症化することもあります。

ボリビアでは旅行者の高山病対策として、空港やホテルでは酸素ボンベが用意されています。

 

高山病の予防はとにかく無理しないこと!

普段よりもゆっくり動くことを意識し、疲れたらすぐに休むことが大事。

あと現地でよく出てくるコカ茶も症状緩和に効果があります。

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コカ茶のコカは、コカインのコカ。

しかしコカ茶に中毒性はなく、現地ではハーブティーのように飲まれています。

けっこう美味しいですが、日本への持ち込みができません。

 

 

続き

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