金にモノを言わせ、祝日である大晦日にウユニまで走ってくれるタクシードライバーを見つけた!
いよいよ憧れのウユニへ!
前回まではこちら。
悪魔か天使かレオナルド
ウユニまで連れて行ってくれるタクシードライバーの名前はレオナルドというおじさん。
片言の英語でコミュニケーションを取ることができた。
ラテン系は家族を大切にする。
大晦日は毎年家族と過ごすらしいが、年末最後の一儲けとばかりにこの仕事を引き受けてくれたそうだ。
私たちをウユニまで届けた後すぐにラパスに戻っても、恐らく家族と新年を迎えることはできないだろう。
うぅ、ありがとうレオナルド。
あなたのおかげで、日本人女子2人の旅の目的が果たせそうだよ。
ようやくウユニ塩湖に近づき、テンション上がる私たち。
しかもバスと違い、乗客は私二人でめちゃくちゃ快適。
ラパスとは違った景色に、ワクワクする。
そして車を走らせて数時間後。
テンションも落ち着き、居眠りしたりして、ふと窓を見ると・・・
えっ
なんかこわっ
そういえばさっきから人どころか他に走ってる車も見かけない。
雲も出てきて、なんとなく不穏な雰囲気を感じる。
ていうか冷静になってみると、レオナルドは本当に信用できる人なのだろうか・・・?
もし「有り金全部差し出せ。さもなきゃ、ここで降りてもらう。」と言われたら?
もしくは無理矢理降ろされてUS$600持ち逃げされたら・・・?
同じ不安をA子も感じたようで、表情が引きつっていた。
だからといって、大人しく車に乗る以外に選択肢はない。
そうこうしている内に、車はちょっとした町というか村に入った。
ほっ。
人や車を見て、胸を撫でおろす私たち。
と、おもむろに車を停め、車から出ていくレオナルド。
外でサングラスをかけた「EXILE引退してから太っちゃいまして」みたいなおっさんと話している。
え?なに、友達?
車の中から二人を見守っていると、なんかEXILEおじさんにお金を渡している・・・。
ギョッとしていると、EXILEおじさんが私たちの乗る車にグングン近づいてきて・・・
おもむろに運転席へ座るEXILEおじさん。
えっ?えっ?
いきなりの展開にキョドっていると、窓の外からレオナルドが、
「ここからウユニまでは、この人が連れてってくれるから!俺はこれからラパスに戻って家族の元に帰るよ!じゃあな、ウユニで楽しい時間を!ハッピーニューイヤー!」
と言って別の車で、今来た道を帰っていった。
前払いしたUS$600はレオナルドとEXILEおじさんで折半するらしい。
なるほど、頭いい。そうすれば自宅から離れすぎないもんね。
でもそういうことは最初に説明しておいてくれるかな?
売られたかと思ったわ。
そして、車はさらに走り、
12/31夜、ついにウユニへ到着!
バスだと1/1の朝到着だったので、結果的に早くウユニに来ることができた!
乗車時間もバスより短かったです。
結論:レオナルドは良い人だった
心置きなくハッピーニューイヤー!
ウユニの町は小さい。
徒歩で町を一周することができる。
町外れはお店も家も突然なくなって自然が広がり、まるでドラクエの町のよう。
しかしウユニ塩湖目当ての外国人が多いため、ホテルやレストランは十分にある。
ラパスに比べて治安がいい感じがして、歩きやすかった。
まさか12/31の夜に到着するとは思っていなかったので、ホテルは予約していなかった。
とにかく疲れていたので、最初に目についた宿で見学もそこそこにチェックイン。
適当に食事を摂り、気付けば間もなく日付が変わる。
町もカウントダウンのお祭り気分で、外に出店が出ていた。
せっかくなので二人でパブに。
「コカの葉はコカインにあらず」
相変わらずのコカ推し!
ボリビアに到着して間もないA子は、物珍しいコカ・モヒートを頼んだ。
わっさぁ
完全に落ち葉である。
これ公園で子供が落ちてるペットボトルに葉っぱと水道の水いれて、「はい、オレンジジュース」って言うやつやん。
飲むふりするやつやん。
でもA子いわく、「アリ」らしい。
私は好みを優先させて、普通にスクリュードライバーとか頼んだ記憶。
そしてめでたくウユニで新年を迎えることができたのでした。
思ってたんと違う塩湖
迎えた新年1/1。
もう希望しかない。
ウユニは今日もう一泊して、翌日1/2の夜行バスでラパスに戻らないといけない。
早速ツアー会社へ行き、当日のデイタイム・サンセットツアーを申し込みをしてきた。
4WDに乗ってウユニの町からウユニ塩湖まで約30分のドライブ!
いよいよ憧れのウユニ塩湖へ!
一面塩!
ウユニ塩湖の標高も富士山ぐらいあるので、はしゃぎすぎないようにしなきゃ。
塩湖周辺は、鏡張りだけでなく実は他にも見どころがある。
ここは塩でできたホテル「プラヤ ビアンカ」
塩湖に初めて作られたホテルで、壁、テーブル、イスまで全て塩でできている。
今は営業しておらず、博物館として見学することができる。
ここはインカワシ島という塩湖にある島。
人の背より高いサボテンがニョキニョキ生えている。
A子が感動してパシャパシャ写真撮ってた。
私も「すごーい。」と乗っかってみたけど、夫の実家の景色と同じで、ただのアリゾナやなって思ってたのは秘密。
さてさてお待ちかねの鏡張りの景色へ!
いわばここまでは前菜。メインディッシュはこれから!!
日本から30時間、ラパスで四苦八苦すること3日間。
ようやく鏡張りの景色が見られるぞー!
!?
塩湖、干上がってる・・・!?
鏡張りは・・・?
次回予告:諦めきれない鏡張り
おまけ:鏡張りに魅せられるのは日本人だけ?!
画像は写真ACより。
ウユニ塩湖と聞いて、空と水面の境界線がなくなる風景のイメージを持つ人も多いはず。
実はこの風景が見られるのは、雨季(11月~3月)に雨が降った後だけなんです。
乾季の時期や雨季でも雨水が溜まったタイミングでないと、鏡張りの風景には出会えません。
ところで聞くことによると、この鏡張りの風景に美を見出すのは日本人だけだそうです。
その証拠に、ウユニ塩湖ツアーを主催する会社は数あれど、ほとんどの日本人が選ぶのは穂高ツアーかブリサツアーの2社のみ。
理由はこの2社のみが、鏡張りの風景が見られる地点に連れて行ってくれるからです。
私たちはブリサツアーでした。
ウユニ塩湖を訪れる観光客は、アメリカやヨーロッパ、南米の近隣諸国、そして日本からの旅行者が多かったですが、西洋人はもっぱらドライ塩湖がお好みだそう。
あの鏡張りの風景に特に心惹かれないのだそうです。
これは当時ネットで見た情報や、現地で他の日本人旅行者に聞いた情報で、その時は「へー。国によって美的感覚が違うのか。」と思ってました。
でも今考えると、「西洋人は鏡張りの風景があるのを単に知らんだけなんじゃ・・・?」とも思います。真相は不明。
とりあえず、うちのアメリカ人夫は鏡張りの画像見て「天国みたい」と言ってました。
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