ボナブロ

アメリカ人夫・2人の息子と大阪在住。限られた人生、やりたいと思ったことはやれる範囲で挑戦していくボナーラの記録です。

ANAとJALのメリット・デメリットを徹底比較!【私がJAL修行を選んだ理由】

 

日本の代表的な航空会社、ANAとJAL。

2社の違いをどのように認識されているでしょうか?

 

 

両社とも「サービスの質が高い」ぐらいにしか思っていなかった私。 

ANA・JALどちらでステータス修行を始めるかをきっかけに、ANA・JALの違いを調べ、比較してみました!

  

ステータス修行とは何ぞや?という方はこちらをどうぞ♪ 

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ANA・JALの比較

①国内の就航空港数・路線

まずは数を比較してみましょう。

それぞれの就航空港数と路線数は以下の通り。

 

  就航空港数 路線数
JAL   59  143
ANA   53  136

 

空港数、路線数共にJALが上回っています。

 

では具体的にそれぞれどの路線を飛んでいるのか?


地方空港では、JAL/ANAのどちらかしか就航していない空港がありますので、それらの空港を比較してみました。

 

JALのみ就航している空港:

三沢(青森)、花巻(岩手)、山形、南紀白浜、出雲(島根)、但馬、隠岐、種子島、屋久島、喜界島、徳之島、沖永良部、与論、久米島、北大東、南大東、多良間、与那国

 

ANAのみ就航している空港:

稚内、利尻、紋別、中標津(北海道)、岩国(山口)、富山、能登(石川)、鳥取、米子(鳥取)、佐賀、大島、三宅島、八丈島

 

もし最寄りの空港が、JALかANAどちらかしか就航していない空港なら、就航会社一択になりますね。

 

私の場合、大阪在住のため拠点は伊丹か関空になります。

国内線だと伊丹空港が充実しており、ANAもJALも路線数はそんなに変わりませんでしたので、国内便の比較だとどっちでもいいかなぁ。

 

しいて言うなら、暖かい場所が好きなので奄美大島や屋久島、種子島へ就航しているJALの方が、個人的に魅力的かなぁ。

でも北海道や、関東方面の離島も行ったことがなく、気になります!

国内線ではどちらとも言えないですね。

 

 ②海外の就航路線

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それでは国際線だとどうなるのでしょうか。

 

全世界をカバーするエアライン・アライアンスが要 

 

国際線の場合、ANAもJALも就航していない都市も多く、その場合は「エアライン・アライアンス」に注目することになります。

 

エアライン・アライアンスとは航空会社間の連合のこと。

ANAはスターアライアンス、JALはワンワールドに所属しています。

 

同じアライアンスに所属していれば、違う航空会社の飛行機に乗ればマイル付与や搭乗ポイントの獲得などの恩恵を受けることができます。

 

例えばANAのマイルや搭乗ポイントを貯めていて、台湾に行く予定があるとします。

ANAの所属するアライアンスは、スターアライアンス。

ANAは台湾へ就航していません。

しかし同じスターアライアンスに所属する「エバー航空」という台湾の航空会社があります。

エバー航空は東京、大阪始め国内9空港から台湾の直行便を就航しています。

エバー航空の飛行機で台湾へ行くと、搭乗分のマイル・搭乗ポイントはエバー航空と同じアライアンスのANAに付与することができます。

 

アライアンスも考慮して、ANAとJALの世界エリア別就航にどちらが強いか比較、まとめてみました!

 

海外比較まとめ

 

地域

 

東アジア

  ANA

東南アジア

  ANA

ヨーロッパ

  ANA

北欧

  JAL

北米

  引き分け

(地方在住者はJAL?)

オセアニア

  JAL

中近東

  JAL

中南米

  JAL

アフリカ

  ANA?

 

ざっとまとめると以上になりますが、詳しくは下記の解説をご参照ください。

発着の国内空港、到着国、旅の予算によって変わってくるかと思います。

 

 東アジア:ANA

 

中国各都市への就航はANAの方が多いです。

ANAは台湾、釜山への直行便がありませんが、提携航空であるエバー航空(台湾)、アシアナ航空(韓国)でカバーできるので問題ないでしょう。

JALはヨーロッパへ乗り継ぎ可能なキャセイパシフィック(香港)、格安で有名な中国東方航空・南方航空と提携しているのが魅力であります。

 

東南アジア:ANA

就航都市はANAの方が多いです。

JALにはないプノンペン(カンボジア)、ヤンゴン(ミャンマー)への直行便があります。

提携エアラインはガルーダ・インドネシア、シンガポール、タイ等ANAの方が豊富にあります。

 

一方JALは関空・中部からバンコクへの直行便を就航しています。

またリーズナブルなビジネスクラスが魅力のマレーシア航空と提携しています。

 

ヨーロッパ:ANA

ヨーロッパへの直行便はANAの方が多いです。

JALの直行便はロンドン、パリ、フランクフルトのみ。

ANAはこれらに加えドイツ2都市(ミュンヘン、デュッセルドルフ)ベルギーにも直行便を就航しています。

 

ただしJALはイベリア航空(スペイン)、ブリティッシュエアウェイズ(イギリス)、エールフランス(フランス)、フィンエアー(フィンランド)と提携しています。

経由便になりますが、主要都市への運航には問題ないです。

 

北欧:JAL

JALはフィンランド・ヘルシンキへの直行便を就航しています。

さらにJAL提携のフィンエアー(フィンランド)は成田・関空・中部・福岡からヘルシンキ直行便を運航。

フィンエアーはヨーロッパ方面への乗り継ぎに力を入れています。

 

ANAはスカンジナビア航空と提携しているので、ヘルシンキ以外の北欧が目的地なら使い勝手がよさそうです。

 

北米:引き分け(地方在住者にとってはJAL?)

ANA、JAL共に直行便の就航都市数はほぼ同じ。

ANAは成田/羽田発着に対し、JALは関空⇔LA、関空/中部⇔ホノルルの直行便を運航しているの、大阪・名古屋近郊住まいにはうれしいですね。

 

提携会社はJALの方が多いですが、ANAは大手のユナイテッド航空(アメリカ)、エアカナダ(カナダ)と提携しているため大抵は問題ないと思います。

エアカナダはマイル使用の特典航空券が、燃油チャージ無料の太っ腹な会社であります。

 

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オセアニア:JAL

ANAはオーストラリアの2都市(パース・シドニー)に直行便が就航。

JALはオーストラリアはシドニーのみですが、グアム、パラオに直行便があります。

 

ANAはニュージーランド航空と提携。

JALはカンタス航空、ジェットスター(オーストラリア)、エア タヒチ ヌイと提携していて、週2便ですが、タヒチへの直行便もあります。

 

中近東:JAL

両社とも直行便はありません。

JALはカタール航空、エミレーツ航空(ドバイ)、ANAはエティハド航空(アブダビ)と提携しています。

 

中南米: JAL

2019年2月よりエアロメヒコ航空(メキシコ)がJALと共同運航を開始し、成田⇔メキシコシティ直行便が就航しています。

 

南米のエアラインの提携社数は、両社同じです。

 

アフリカ:ANA?

両社ともアフリカへの直行便はありません。

 

ANAはエジプト航空、エチオピア航空、南アフリカ航空と提携しています。

JALはアフリカ拠点の提携会社はありません。

しかし提携のカタール航空、キャセイパシフィック航空、エミレーツ航空がアフリカに就航しています。

ANA提携ではアシアナ、シンガポール航空もアフリカに就航しています。

 

 

自分の興味のあるエリアや出張でよく行く国、またはお気に入りの航空会社があれば、それを元に選べばいいかと思います。

 

私の場合、夫がアメリカ人で多いと年2回アメリカへ帰省します。

 

夫実家はサンフランシスコやロサンゼルス経由が便利なので、関空からロサンゼルスに直行便が出ているJALはポイント高いですね。

ANAと同じスターアライアンスに所属するアメリカのユナイテッド航空会社も、関空⇔サンフランシスコ便が就航しています。

 

が、ユナイテッド航空はじめアメリカの航空会社には過去に泣かされた事がありまして・・・。

一例↓

bonara.hatenablog.com

 個人的にアメリカの航空会社はできる限り避けてます(;'∀')

 

③上級会員特典の比較

 

前回の記事で、ANAもJALも上級会員特典は、ほぼ同じだと書きました。

 

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細かく言うと、一部の特典に違いがあります。

 

上級会員になると入会が許される、ANAのSFC会員・JALのJGC会員での比較し、まとめてみました!

 

上級会員メリット比較

 

  ANA JAL
カード年会費

11,070円~33,580円

10,800円~33,480円
家族会員年会費 8,100円~16,740円※ 10,800円~27,000円
初回搭乗ボーナスマイル ×

3000マイル

搭乗のボーナスマイル

一般x35%

ゴールドx40%

一律×35%

アップグレードポイント ×
会員専用予約デスク
予約の優先キャンセル待ち
特典航空券優先サービス ×
前方座席指定サービス
専用チェックインカウンター
荷物の優先サービス
無料の受託手荷物優待2
当日空港での優先座席待ち
優先搭乗
専用検査保安場
専用チェックインカウンター
空港ラウンジ4
ノベルティー



カード年会費  

 

ANA SFCカードは年会費75,600円~のプレミアムカードもあり、家族会員費が無料か割安ですが、比較のため除外しました。

 

特典の空港ラウンジは、カード保持者+同行者1名まで可能です。

子供も3歳からは人数にカウントされるので、3歳以上のお子様をもつ家族なら家族会員カードを持つと、夫婦+子供2人までラウンジ利用が可能です。

 

家族会員を追加した場合、最低でも年会費は

JAL:21,600円~

ANA:19,170円~

となります。

 

ANAの三井住友カードブランドを選んだ場合ですが、年会費の割引を受けれるサービスがあります。

 

・Web明細サービス利用で一般カード500円・ゴールドカード1,000円割引

・マイペイすリボ(月々の支払額を設定できるリボサービス)利用で一般カードは975円~割引、ゴールドカードは3,500円割引

※家族会員は一般475円、ゴールド1500円割引

 

この割引を利用すると、

ANAの年会費は、ゴールドカード家族2人所有で、17,820円です。

(ANAはマイル加算やクレジットカードポイントの交換を考慮するとゴールドがコスパがいいです。)

年会費は維持費として毎年かかってくるものなので、ANAの方が割安で嬉しいですね。

 

初回搭乗ボーナスマイル

こちらはJALだけのサービスで、年に一回初回の飛行機搭乗でマイルが付与されます。

しかしANAは毎年カードの更新時に、カードに応じて1,000~10,000マイル(カードの種類による)を飛行機に乗らなくても自動的に付与されます。

飛行機に乗らなくてももらえるので、その点ANAの方がいいかもしれないですね。

 

アップグレードポイント

こちらは現在ANAのみのポイントサービスとなっています。

アップグレードポイントでは座席のクラスアップや、ラウンジの利用が可能です。

SFC会員なら1年に一度の搭乗で、一律4アップグレードポイントが付与されます。

(家族会員は無し)

 

4ポイントあれば、

・国内線の普通席からプレミアムクラスに変更

・国内線ラウンジの同行者利用(1人2ポイント)

・スカイコイン(ANAで航空券の支払いに使える電子マネー)へ交換

 (1ポイント=1,000コイン)

が可能になります。

 

アップグレードポイントは、前年の会員ステータスによっても付与され、8ポイント以上から海外航空券の座席アップグレードも可能になります。

このアップグレードポイントの有無は大きいと思います。

 

特典航空券

マイルを使っての特典航空券の優先サービスはANAだけとなります。

しかしマイルを貯めやすいのはANA、マイルを使いやすいのはJALと言われており、ANAよりJALの方が比較的特典航空券を取得しやすいようです。

 

さらに公式にしていないだけで、JGCに入会してから特典航空券を取りやすくなったという声もネットで見かけます。

特典航空券の取りやすさがいかがなものか、実際は検証が難しいですね。

 

 

以上、ANAとJALの上級会員で特典の違いになります。

 

 

家族会員を持った時の割安な年会費、アップグレードポイント、加えて2019年9月までの「プレミアムエコノミーへの変更特典」から、上級会員の特典に関してはANAの方が“おいしい”感がありますね。

 

④ステータス修行解脱の難易度

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修行を果たし、上級会員の資格を獲得すること=解脱と呼ばれています。

それでは解脱までの難易度は、ANAとJALに違いがあるのでしょうか。

 

結論から言うと、JALの方が解脱は簡単だと言われています。

その理由は2つ。

 

①JALカードで5,000搭乗ポイントを一気に稼げる

 

JALもANAも50,000搭乗ポイントを獲得すると解脱となります。

この搭乗ポイントは飛行機の搭乗でしか取得できません。

 

しかしJALに限り、JALカード(JALのクレジットカード)を持っていると、毎年の初回搭乗にボーナスとして5,000搭乗ポイント付与されるのです。

 

5000搭乗ポイントを飛行機搭乗で稼ごうとすると、東京⇔大阪間を最低でも4回往復が必要になります。

JALカードを保持すれば、一度の搭乗で一気に5000ポイント稼げるので、JALは実質45,000ポイントで解脱となります。

 

②JALは回数修行が可能

 

JALは50,000搭乗ポイント達成以外にもう一つ解脱の方法があります。

それは50回飛行機に搭乗すること。

 

搭乗ポイントではなく、50回搭乗で解脱を目指すことを「回数修行」と言います。

 

回数修行には2つ制限があります

※50回搭乗のうちJALグループ便25回

※15,000搭乗ポイント以上保有

 

回数修行は、休みが取りにくい方、修行費用を抑えたい方に人気があります。

 

回数を稼ぐために短距離のフライトをひたすら乗りまくる修行となります。

人気ルートは、沖縄⇔離島(石垣、宮古)、鹿児島⇔奄美大島⇔喜界島、関西だと伊丹⇔但馬(搭乗時間25分!)ですね。

 

修行費用は回数修行なら30万円~でも可能で、更に日帰りもできるため宿泊代を浮かすことができます。

 

1日何往復もするような修行スタイルになり、精神的・体力的に辛い(飛行機好きなら楽しい?)、人気路線のためチケットの争奪戦が激しいなどのデメリットもあります。

 

搭乗無しで5000ポイント稼げること、回数で解脱可能な選択肢もあることから、解脱の難易度はANAよりJALの方が低いようです。

 

 

私がJALのJGC修行を選んだ理由

以上を検討し、私はANAではなくJAL(JGC修行)を選びました。

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大きな理由は2つで、

  1. JALは関空・LAの直行便があること
  2. 妊娠中のため少しでも解脱のハードルを下げたかった

 

やっぱりできることならアメリカの航空会社は避けたい。

どんだけイヤやねんって感じですが、アメリカのサービスは時々本当にびっくりするんですよ(笑)

 

また昨年JALカードを保有していたので、初回搭乗5,000ボーナスは魅力的でした。

 

 

あとマイナーな理由として、JALと同じワンワールド所属のフィンエアーとカタール航空が好きだからですね。

 

フィンエアーは以前、フィンランド旅行で利用しました。

関空から直行便があるし、アメニティがマリメッコでテンション上がりました!

ヨーロッパ旅行の時もフィンエアーを使いたい!

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以前モロッコに行った話をしましたが、カタール航空で行きました。

bonara.hatenablog.com

 

カタール航空は、当時8時間以上の乗り継ぎ時間があると、ホテルを無料で提供してくれるたのです。(しかもそこそこいいホテル)

チケットは格安エコノミーでしたよ。

ホテルで仮眠を取って、確か軽食も出て、余った時間はドーハの街を散策して(当時は建設ラッシュであちこち工事中だった)

あんなにゆっくり過ごしたトランジットは初めてで印象に残っています。

 

あのサービスまだあるのかなぁ。→調べたらまだありました。

カタール航空のビジネスクラスは世界一と言われていますので、いつかは・・・。という思いもあり。

カタール航空は近年ワンワールド脱退の噂もあるんですよね・・・。

やめて~!!

 

最後に

 

2018年の人数としては、

ANAマイレージ会員約3360万人

JALマイレージ会員約3300万人

と両社メディア向け広告で公表しています。

 

残念ながらそのうち上級会員は何人なのかは公表されていません。

 

しかし上級会員向け雑誌の発行部数から推測すると、会員のうち約1%が上級会員では?とネットで予想されています。

詳細は分かりませんが、去年から修行に関してネット徘徊を続けてきた私は、SFC修行の方が多いように実感しております。

 

他にも飛行機の座席や機内食のおいしさ等、色々違いがあるのですが、残念ながらこれらを実感できるまでANAもJALも搭乗実績がありません。

JGCを持つと、次はSFCをコンプリートしたくなる人が多いようです。

・・・私もそうなるかな?

シートピッチとか、JALの森伊蔵がどうとか、ラウンジのつまみとかレビューできるほど、旅行したいものです。

 

GWからいよいよ本格的に修行開始します!

はたして今年無事解脱できるか?!

 →2019年8月に解脱し、JGC会員となりました(^^♪

 

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