映画「赤い雪」を見てきました。
ネタバレ無しの感想を書きます。
30年前に雪国で少年が失踪する。
失踪現場に一緒にいたのに、当時のことを思い出せない兄。
少年の失踪に関与したとされる女の娘はすべてを見ていた。
30年後二人は出会い、兄は彼女に真相をせまる。
みたいなお話。
ちゃんと真相は最後に明らかになりますので、安心(?)して見れます。
見ていて凍えてくる映画でした。
舞台は雪国のとある島。
兄役の永瀬正敏さん、女の娘役菜葉菜さんは、この島出身の設定なので、雪が降る中、けっこうな薄着なんですよ・・・。
それが本当に見ていて寒い寒い。
それに加えて、失踪した少年の母親が錯乱して吹雪の中、川に入るシーンなんてゾクゾクしました。
でも何より鳥肌ものなのは、夏川結衣さん演じる容疑者の女の取り調べシーン。
何が怖いって終始ケタケタ笑ってるんですよ。
その笑い方が、狂気を帯びていてとっても怖い。
そして笑いながら長い前髪から覗く目が、本当常軌を逸してるんですよ・・・。
下手なホラー映画より恐ろしい!断言できるシーンでした。
容疑者の女の娘役で、主役の菜葉菜さん、この映画で好きになりました。
というかこの映画を見るまで知らなかったので、ウィキペディアで調べたら代表作「どんづまり便器」って。
なんじゃそりゃ。やっぱり知らん。
でもドラマのちょい役で色々出ていたようです。
劇中ではイモトアヤコに「大してキレイじゃない」と言われていますが、
(イモトもけっこう好きです)
まぁ終始すっぴんで髪もボサボサの役なんですが、
作業着で立ちすくむ姿とかスタイルよくて、やっぱ女優さんだなーと思いました。
画像検索するとやっぱり美女だった。
母親とよく似た笑い声、刹那的な生き様、見ていてグサグサ刺さってきました。
真相を知って何が変わるのか?
知らないほうがいい真実があるのか?
生まれた時から人の運命は決まっているのか?
などなど考えさせられる映画でした。