ボナブロ

アメリカ人夫・2人の息子と大阪在住。限られた人生、やりたいと思ったことはやれる範囲で挑戦していくボナーラの記録です。

3歳息子の発表会から知った英語童謡の意外な真実

先日3歳息子の通う幼稚園で、生活発表会がありました。

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↑作ってくれたプログラム。

 

生活発表会とは、年度末に行われる普段の教育成果を発表するもの。

私の子供の時はお遊戯会と呼んでたなー。

息子のクラスは満3歳から通えるクラスで、年少の1つ下のクラスです。(4月から年少さん)

 

発表会では、クラス全員で「犬のおまわりさん」と「10 little bunnies」を歌ってました。

 

不覚にもけっこうウルウルきました(笑)

 

なんかまだ卒業式でもないのに涙ぐんで恥ずかしかったのですが、周りを見ると他の保護者達もグッときているようで、ホッとした。うんうん、ちゃんと音楽に合わせて礼したり、行進したりして、大きくなったよね~。

 

それにしても幼稚園の先生には頭が下がります。園児の指導はもちろん、出番まで待機させ、舞台の段取りやピアノ演奏、小道具の用意や装置の移動まで、本当今日一日のために相当な仕事量ですよ。。。

 

 

それはそうと「10 little bunnies」ていう曲を知っていますか?

one little, two little, three little bunnies・・・という英語の数え歌です。


1 little 2 little 3 little bunnies

 

これ私も子供のときに習ったんですけど、昔はbunniesじゃなくてIndiansでしたね。人種が絡むから歌詞が変わったのかな?

 

インディアンも別に差別用語じゃないと思うけどな~と何気なく調べてみるとwikipediaに「10 little Indians」がありました。(Indians→Bunniesに変更の経緯は分からんかった。)

 

それでびっくりしたのは、Indiansも改訂された後の歌詞だったこと。なんとIndiansの前は「Ten Little Nigger Boys」だったそうな。

 

めちゃくちゃ差別用語じゃないですか・・・。

 

さらに原曲の「Ten Little Nigger Boys」の歌詞がどことなく不気味で残酷。10人の少年が、次々と不幸な事故に遭い段々人数が減って、最後の一人も自殺してしまうという歌詞。(あまりにも悲惨なためか、最後の一人は結婚したという歌詞に代わってることも多いそう)

 

これは1869年にイギリス人の作詞家によって作られました。

 

時代によって思想や文化は変わるわけですが、なんていうかあまりにも・・・。ドン引きです。

 

さすがに他にもドン引きした人多数で、その後歌詞もリズムも大きく変えられ、現在は数え歌バージョンがポピュラーになったそう。

 

イギリスが黒人奴隷制度を廃止したのは1833年で、他の欧米諸国より一足早い。(アメリカのリンカーン奴隷解放宣言は1863年で実に30年もの開きがある)奴隷制度こそなくなっていたものの、この歌が作られた1869年は、黒人蔑視の雰囲気がすこぶる盛んだった時代なんでしょうね。

 

もうそんないわくつきの歌なんかなくなればいいのに!とも一瞬思いました。でも歴史にはこういった「負の時代」があったということを再確認するためにも、形を変えても受け継がれていく童謡って必要なのかもしれないですね。