映画「クワイエットプレイス」をご覧になりましたか?
出産シーンがけっこう衝撃的で、思わず地元の無痛分娩情報を調べました・・・。
この記事では、そもそも無痛分娩とはどういうものか、リスクや実施している病院の情報を紹介しています。
きっかけになった映画「クワイエット・プレイス」
「ある理由」から音を一切出せない生活を余儀なくされている家族。
そんな中、母親は出産を迎えようとしていて・・・。
2018年低予算ながら異例のヒットを記録したアメリカのスリラー映画「クワイエット・プレイス」
[原題 A Quiet Place]
(なんたってキャストは6人。そして監督自ら主演を務め、監督の奥さんが妻役)
「ある理由」の解明が見どころの一つであるので、これ以上のあらすじは聞かずに見ることをオススメします。
この映画の出産シーン。
主演のエミリー・プラントの演技は鬼気迫るものがあり、がっつり自分の出産の痛みを思い起こしてくれました。
トムクルーズ主演アクション「オール・ユー・ニード・イズ・キル」では筋肉ムキムキ美人兵士を演じたエミリー。
何とこの映画の撮影時、妊娠していたとか!
私は一人目の出産は紛れもない安産でした。
しかし安産でも何でも痛いもんは痛い。
出産後、家でグロ映画を見てました。
拷問シーンがあったのですが、
「あ、なんか全然耐えれそう。」
と思ったことを覚えています。(いや絶対無理だけどね。)
生涯最高の痛みを経験して、脳のプログラミングが変わってたんでしょうね。
そして二人目の妊娠。
はぁー、またあの痛みが待っているのか・・・。
同時期に出産した友達も自然分娩だったのですが、なかなか産まれてこず、最終的に助産師さんがお腹に乗り(!)全体重をかけられながらの出産。
地獄の苦しみだったとか。
後に彼女は語る。
「次、産むなら絶対無痛よ!!」
無痛分娩とは?
無痛分娩とは、麻酔を用いて痛みを緩和しながら分娩を行うこと。
「無痛」という言葉が先行していますが、陣痛開始から出産まで、決して痛みが0になることはないようです。
基本的に麻酔を使えるのは、子宮口が開いてからだそう。
私の場合、陣痛を感じ病院に行ってから、子宮口が開いて分娩室に行くまで20時間かかりました・・・。
個人差あると思いますが、子宮口が開くまでの陣痛が辛かったという人は多いのではないでしょうか。
同時期に出産した友人が1人、大阪市内の病院で無痛分娩で出産したそうです。
彼女も産むまで一晩かかったそうですが、痛みが少ないから眠気をこらえるのが大変だったとのこと。
う、うらやましい・・・。
無痛分娩の費用は?
友人の場合、費用はプラス20万ほどだったそうな。
20万はちょっと痛いな・・・。
ざっと調べると5万~10万とうたっているところが多いようです。
しかし事前の検査や診断にかかわる費用を考慮すると、やはり20万ほどは見ておいた方がよさそうです。
無痛分娩の麻酔代などは、高額療養費制度や加入している医療保険の対象になることもあります。
検討したい人は、病院や保険会社に詳しくきいてみるとよいと思います。
費用の他、気になるのは、実施している病院が少ないこと!
私の住む市内では、1軒しか見つけられませんでした。
無痛分娩のリスク
そして一番大事なことが、麻酔による事故です。
2017年、大阪で無痛分娩のための麻酔を受けた女性が死亡する事故がおこりました。
本来麻酔を打つはずの脊髄近くの硬膜の外側ではなく、奥まで麻酔が打たれ、麻酔の効きすぎにより女性は呼吸困難に。
その後適切な処置が取られず、女性は死亡。
担当医師は麻酔ミスにより書類送検されています。
産科麻酔は、麻酔科医でなくても処置は可能です。
麻酔科医いわく、麻酔が効きすぎていないか患者の状態を見て確認することは、基本中の基本との事。
しかし現場ではこうした基本が守られず、一人の女性が命を落としました。
下記の「病院の選び方」で詳しく書きますが、麻酔科医が在籍している病院、無痛分娩の経験豊富な病院を選ぶのが安産かと思います。
無痛分娩が一般的なアメリカと日本の違い
アメリカでは州によっては無痛分娩の方がメジャーです。
そのためか度々、日本の無痛分娩の割合の低さと比較されます。
しかしアメリカの病院は、産科医、小児科医、そして産科専門の麻酔科医が常駐する総合病院での分娩が一般的。
日本のように助産師メイン+時々産婦人科医の分娩スタイルではなく、そもそも日本と土壌が違うように思います。
病院の選び方・関西の病院例
関西の産科麻酔のトレーニングを受けた医師を確保している病院を調べてみました。
・関西ろうさい病院(尼崎市)
・パルモア病院(神戸市)
・関西医科大学附属病院(大阪府枚方市)
・母子医療センター(大阪府和泉市)
・大阪大学医学部附属病院(大阪府吹田市)
・足立病院(京都市)
※ホームページで確認できた病院だけを乗せています。
無痛分娩に興味があれば、地域の病院を探してみましょう。
病院によって方針が異なります。
無痛分娩は完全予約でのみ受け付ける病院や、いざ陣痛が始まってから自然分娩か無痛分娩か選べる病院もあるようです。
出産されるご自身で理解・納得した上で、お産にのぞむことが大切だと思います。
また無痛分娩を行う病院のホームページを見ると、ほとんど全ての病院で過去にどれぐらいの数の無痛分娩を行ったかが公開されていました。
ぜひ、それぞれ比較・参照してみて下さい。
痛みの緩和はメリットが大きいです。
麻酔を使わない普通分娩は、痛みのあまり無意識のうちに身体中に力が入ってしまい、それが産後の疲労につながります。
半日以上力入れっぱなしですからね・・・。
あの人も無痛分娩?
出産当日にヒール&ワンピース姿で記者団に姿を見せたキャサリン妃。
公表されていませんが、無痛分娩だったのでは?と言われています。
イギリスでは無痛分娩が半数以上のようですが、そこに触れないところを見ると、「ナチュラルお産推し」派も根強く残っているのかなーと思ったり。
関係ないですが、うちの息子はシャーロット王女と誕生日が1ヵ月違いで、産後のキャサリン妃と自分の姿を嫌でも比べてしまいました(;´Д`)
何もかもが違うっつーの。
最後に
とまぁ色々調べてみて、やはり費用や通える病院の少なさから、私はそのまま無痛分娩はやらない方向でいきます。。。
しかし声を大にして言いたいのは
お産の主役は産む本人だ!
(赤ちゃんも主役だけど、赤ちゃんの意思は分からん!)
妊婦が優先順位を決め、希望に沿った出産を追求していく事が一番いいと思います。(もちろん安全な方法で)
出産なんて、長い子育て期間中のほんの1日~3日の出来事。
お腹を痛めて産んだ子だけがかわいいなんてことは決してない!と思う。
痛い思いや苦労なんてするときはするもんだし、避けれる痛みは避けて何が悪い!
しかし、実際無痛分娩の一番の壁は「家族の説得」ではないかなぁ。
自分の両親や義両親にあえて伝える必要はないと思いますが、夫は伝えないままにするのは難しいですよね。
てなわけで、もしご主人に反対されたら、ご主人にはアメリカで「Labor Pain Simulator」(疑似陣痛体験)を受けた上で反対してもらいましょう。
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