市が主催する「パパのための育児教室」に夫婦で参加してきました。
赤ちゃんのお世話に関する知識はもちろん、夫に体験してもらいたかったのは「疑似妊婦体験」!
思っていたより本格的で、何より職員の方の圧がすごく、体験後は夫が優しくなりました(当社比)
パパのための育児教室とは?
パパになる男性のための育児指導のこと。
出産後の育児に備える目的で、妊娠期間中に受けることはほとんどです。
共働き育児が盛んになり需要が増え、2009年に東京で開始。
その後、全国的に拡がってきているようです。
育児教室自体は、産院やNPO法人、自治体で主催されることが多いですが、「パパ向け」に限ると、現在は自治体主催のものがほとんど。
他に子供服ブランドのファミリアも、「プレパパセミナー」と称し男性向けのセミナーを主催しています。
ちなみにファミリアは英語や中国語のセミナーも行っており、国際カップル必見であります。
育児教室は無料のもの、有料のものと様々。
以前までは平日開催が主流でしたが、会社員のために土日に開催しているところも現在は多いです。
内容としては、沐浴・オムツの替え方など日常的なもの、泣き止まないときの対処法、事故・病気対策が多いようです。
市の育児教室、応募条件
今回、私たちが参加したものは自治体主催で無料!
市のフリーペーパーから、開催を知りました。
対象は市内に暮らすこれからパパになる人
夫婦での参加もOKですし、パパ1人での参加もOK。
ママが参加する場合は、体調の理由上、妊娠35週目までという制限がありました。
ただし子供の参加は不可でした。
長男が生まれたとき、私は里帰り出産・夫は単身台湾在住で、新生児時代の育児にはノータッチだった夫。
上の子のお世話もあるし、2人目育児は夫の協力必須!
というのは半分建前で、最初の一ヶ月間どんだけ大変か分かれコノヤローバカヤローという気持ちが無かったと言えばウソになります。
夫も行ってみたい!との事だったので、参加に至りました。
アナログすぎる申込方法
ちょっと面食らったのが申込方法。
これが往復はがきのみの受付。
自治体のホームページにも育児教室の案内がありました。
しかしHPや電話申込は受け付けておらず、
往復はがき!だけ!
往復はがきってどこで手に入るの・・・。
郵便局にはあるんでしょうけど、会社員だと郵便局ってけっこう行きにくい・・・。
ネットで調べると一部コンビニで販売されているという情報が。
しかし自宅・職場近くのファミマ・セブンイレブン・ローソン全滅でした・・・。
結局、別件で有休とった平日に郵便局まで買いにいきました。
124円の往復はがき1通を。
なんて若干恨み節ですが、無料で受けさせてもらうんだから文句言っちゃぁいけません。
しかし職員の人も受付作業とか大変ではないのか?
当日、なかなかの盛況ぶり
会場は市民会館の大ホール。
会場に向かう道は、妊婦+そのご主人がぞろぞろ歩いています。
この光景だけ見ると、とても少子化問題を抱える国だとは思えません。
当日のアナウンスで、この日は定員100組中60組参加とのこと。
これは普段より少ない方だそうです。
会場に向かう途中、夫に
「往復はがきのみの申込なんてハードル高くて、参加者少ないんじゃない?」
(まだ根に持ってます。)
「もし参加者が私たちだけだったらどうする?気まずいね?先生のモチベが下がらないように、めっちゃ盛り上げなあかんな。」
なんて話していたのですが、全くの杞憂に終わりました。
それにしても育児イベントにこれだけの男性が参加するなんて、つい5年、10年前だと考えられなかった光景ではないでしょうか。
それだけ父親の育児参加の意識が高まっているのか、奥さんの圧がかかっているのか。
参加しているカップルは年齢層も様々です。
さらにビックリしたのは、一人で参加されている男性もけっこう多かったこと。
休みの日に、一人で参加するなんて、志高いな~と素直に思いました。
育児教室の内容
ざっくり分けるとこういったメニューでした。
・座学
ー泣いたときの対処法
ー歯科指導
・体験
ー沐浴
ーオムツ替え・着替え
ー疑似妊婦体験
沐浴やオムツ替え・着替え体験などは、人形を使って行います。
およそ4年前に新生児育児を体験済みの私。
バイト先のイラっとする先輩よろしく「てかこんなことも知らんの?www」フェイスで、もたつく夫をニヤニヤと眺めていました。
しかし実は、けっこう忘れていたこともあって(突然死症候群の話や沐浴の細かいやり方など)私も勉強になったのでした。
そして一番夫に体験してほしかったのがコレ!!!
疑似妊婦体験(エンパシーベリー)
英語のエンパシー(empathy)は共感、感情移入、
ベリー(belly)は お腹のこと。
妊婦の腹部の重さを男性が体験できるように開発された重りのことです。
ただの重りが入った袋かと思っていたのですが、胸の重さや肋骨・膀胱の圧迫まで再現していてスゴイ。
余談ですが、双子を妊娠していた知人は、圧迫され臨月の時に肋骨を骨折していました。(ヒエ~!)
しかもその事実に気付いたのが出産後・・・。
「どおりで痛いおもててん。」だって。イヤイヤイヤ・・・
このエンパシーベリーの装着がなかなかスゴイ。
まず、職員の女性2人がかりで、サラシで夫の胸周囲をギュ~っと締め付けます。
これが本当肋骨を折りにかかってる勢いだった(笑)
その上からエンパシーベリーを装着。
エンパシーベリーをつけて、歩いたり、階段の昇り降りを体験。
お腹で隠れて足元が見えなくなるので、階段を降りるのはけっこう怖かったと夫・談。
「そうだろう~。階段つらいんだよ~。」
と私がドヤ顔で言う前に、
職員の女性二人が一斉に夫にたたみかけます。
「実際体験してみないと分からないでしょ?足元が見えないっていうのはこんなに怖い事なのよ。」
「しゃがむのも大変でしょ。下に落ちたものなんか絶対旦那さんが拾ってあげて!」
「お風呂掃除なんか本当大変なんだから、旦那さんがぜひ率先してやってね!」
と一通り私が言いたいことは、彼女たちが言ってくれました。
終始、彼女たちの勢いに圧倒されていた夫でしたが、
「あんなに胸が圧迫されているものだとは思わなかった。」
「本当に重たいんだね、大変だね。」
と、育児教室を受ける前より明らかに優しくなった夫。
やはり実体験は強いです。
ククク・・・計画通り・・・。
しかし何故かそう言ってもらえると、
「いや、いきなり重くなるわけじゃないからね。じわじわ重くなるから慣れてくるもんよ。」
と微妙に謙遜してしまう私だったのでした。
ちなみにエンパシーベリーを外して、サラシを外すとき、
「はぁい、旦那さんご出産ー!おめでとうございまぁす!!」
パチパチパチ←もう一人が拍手してる(笑)
最後までユーモアを忘れない女性職員のお二方。お見事でございました。
まとめ
初めて親になる方はもちろん、二人目でも色々忘れている事があったり、再確認できることがありましたので、夫婦での育児教室は為になりました。
夫婦の形、育児の分担など、家族それぞれでいいと思います。
もしご主人が興味あったり、奥様が大変さを分かってほしいときは、「パパのための育児教室」オススメでございます。
現在は実施している自治体や、産院も数多くあると思いますので、興味がある方はぜひ調べてみて下さい。
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