弾丸旅行釜山旅行!
旅行前からここだけは絶対行こう!と計画していたお店「チョリャンミルミョン」に行ってきました。
釜山名物ミルミョンとは何ぞや?からミルミョンが生まれた背景、チョリャンミルミョンのお店情報を紹介します。
ミルミョンとは?
夏になるとおいしい冷麺!
氷の入りの酸味のきいたスープに歯応えのある麺。
日本でもお馴染みの韓国グルメです。
冷麺は韓国語でネンミョンと言います。
釜山名物の1つに、ミルミョンと呼ばれる食べ物があります。
ミルミョンは釜山スタイルの冷麺です。
ミルミョンとネンミョンの違いはずばり麺の食感。
ネンミョンが歯応えのある(お店によってはゴムのような)食感なのに対し、釜山のミルミョンは柔らかくラーメンに近い麺。
この違いは麺の原料にあります。
ネンミョンはジャガイモの澱粉などを主原料として作られており、
対してミルミョンは小麦粉を主原料となります。
戦後生まれミルミョンの歴史
このミルミョンを生み出したお店は、釜山の内湖冷麺(ネホネンミョン)
お店を始めたイ・ヨンスン一家は、元々朝鮮半島の北部、威鏡洞の麺屋を切り盛りしていました。
威鏡洞は、現在の北朝鮮 北東部に位置します。
ところが朝鮮戦争の混乱で避難生活を強いられたイ一家。
故郷を離れ、行き着いた先が朝鮮半島南部の港町・釜山。
イ一家は釜山でも麺屋をオープン。
元のお店が威鏡洞の内湖市場の近くにあったことから、新しい釜山でのお店を「内湖冷麺」と命名。
さぁ釜山で心機一転、ガンガンいこうぜ!
ところがここで問題勃発。
・冷麺の原料になるジャガイモ澱粉の値段が高い!
・日本統治時代の影響で日本のうどんに馴染みがあった釜山市民に、歯応えのある麺がウケない!
そこで考えたイ一家が手にしたのは小麦粉。
当時米軍からの配給で入手しやすかった&麺を柔らかくすることができる!
「こ、これやで母さん!これで釜山市民をあっと言わせたろうやないか!」
と、イさんが言ったのかどうかは分かりませんが、小麦粉7:ジャガイモ澱粉3の配合で麺を開発。
これが釜山市内で大ヒット。
ミルミョンと呼ばれ、後に釜山名物グルメとなったのでした。
ミルミョン発祥のお店、内湖冷麺(ネホネンミョン)は今も営業しています。
詳しいお店の情報はコチラが参考になります!
「チョリャンミルミョン」へ
そうなんです、これだけ内湖冷麺について語っておきながら、行ってません。
だってアクセスのいい釜山駅近くにおいしいお店があると聞いたからさぁ・・・。
今回のお店はチョリャンミルミョン。
地元の方に大人気で、行列必須の人気店だとか。
釜山在住の日本人の方が運営されているブログで、このチョリャンミルミョンを紹介されていて、絶対行こうと決めていました!
ブログはこちらです。
開店直後、すでに行列が!
週末弾丸旅行で、お店に行ったのは日曜の朝10時過ぎ。
行列必須と聞いていたので、ランチタイムを避けました。
しかしすでに、行列が!
お店、朝10時オープンなんですけど!?
こんな朝っぱらから、冷麺に行列ができるとはアウト・オブ・想定。
この日の気温は30度(といっても今の日本では涼しく感じますな)
幸い木陰に並ぶことができましたが、汗ダッラダラ。
ファンデ、どっろどろ。
顔に髪の毛、張り付く張り付く。
冷麺を迎える準備は万端でございます。
しかし回転が早く、ものの10分ほどで入店できました。
メニューと私のお目当て
かなーり広く、清潔な店内。
テーブル席と座敷があって、座敷に通されました。
チョリャンミルミョンのメニューは、とてもシンプルです。
上から、
・ムルミルミョン(水ミルミョン)
・ビビムミルミョン(汁なしミルミョン)
・ヘムルカルグクス(海鮮ラーメン)※冬季限定
・ワンマンドゥ(蒸し餃子)
・サリ(追加の麺、替え玉的な)
それぞれ大・小サイズを選べます。
ムルミルミョン(小)とワンマンドゥをオーダー。
私がチョリャンミルミョンに来た理由はずばり、ワンマンドゥ!
こちらのワンマンドゥがそれはそれは絶品だとか・・・
すぐ来るやん
テレビからそのまま抜け出してきたような、韓流を体現するかのようなヤングな店員さんに注文すると、すぐにヤカンを持ってきた。
これはユクスと呼ばれるスープだそうです。
塩味のさっぱり鶏出汁でとっても美味しい。
とっても美味しいのだが、とっても熱い(泣)
中国では身体を冷やすことがNGでぬるいビールを飲むと聞くが、韓国よ、お前もか。
あ~美味しいなぁ。
あ~あっついなぁ。
そんな激アツ・ユクスを一口、二口飲んだところで、もうワンマンドゥが運ばれてくる。
どうやら人気メニューのため、一気に大量に蒸し上げ、そのタイミングで提供されている模様。
ワンマンドゥ、聞いてた通りの絶品。
うまいのなんのって。
断面図の写真撮り忘れましたが、みじん切りされた色んな野菜が入っています。
それでいてとってもジューシー。
弾力あるのに薄い皮とのバランスも最高でございます。
テーブルには手前から醤油、辛子、酢が置かれています。
この醤油が甘みがあって、ワンマンドゥとの相性抜群。
醤油をつけて、はじめてお店の伝えたかったワンマンドゥが完成されるのです。(多分)
ワンマンドゥを食べ終えた頃にミルミョンが運ばれてきました!
あぁ、やっと冷たいのが来た(歓喜)
あぁー冷たくておいしい。
ここのミルミョンのスープはやや特徴的で甘味があります。
私は酸っぱいのが好きなので、酢をドバドバと投入。
酸っぱい、冷たい。最高!
麺はラーメンよりはかなり強い歯応えです。
ツルツルいけちゃいます。
しかし普段からノドが弱くて、むせやすい私。
※30代です。
ふとした拍子にむせそうで、少量ずつチュルチュルさせて頂きました。
地元の方は、汁なしのビビムミルミョンを注文していた方が多かったです。
ビビムミルミョン、真っ赤で見るからに辛そうでビビッてやめたんですが、食べてるのを見るとおいしそうだった。
次に釜山に来る際も、絶対ここのワンマンドゥをもう一度食べることになるので、ビビムミルミョンも食べてみたいですね。
お店情報
韓国語名:초량밀면
住所:釜山広域市 東区 草梁洞 363-2 (부산광역시 동구 초량동 363-2)
営業時間:10時~22時
定休日:なし、旧正月・秋夕(チュソク)の連休期間は休み
TEL: 051-462-1575
地図:
釜山駅から徒歩5分ほどでした。
最後に
小麦粉を配合することにより、食感を柔らかくしたミルミョン。
現在の北朝鮮にあたる威鏡洞のお店のものを、日本文化に馴染みある韓国 釜山市民向けにアレンジされました。
戦火の混乱の中、過酷な避難生活を強いられながらも、釜山でこんなにおいしいミルミョンを広めたイさん達に賛辞を送りたい。
ミルミョンの歴史については、こちらの本を参考にしました!
ミルミョンの他、様々な釜山の食文化、歴史や下町のお店情報など書かれていて面白いです。
参考文献:港町、ほろ酔い散歩、釜山の人情食堂
著者:鄭 銀淑
出版社: 双葉文庫
2015/08/06発売
チョリャンミルミョンは、釜山駅・草梁駅の中間あたり、駅から徒歩5分です。
行列は覚悟しないといけませんが、絶品のワンマンドゥと釜山名物ミルミョンが堪能できます!
釜山観光ではここに行きました。