メキシコのピニャータ(pinata)という悪魔の行事を体験してきました。
これを読んだ後、あなたは何を正とするか、悪とするか。
ピニャータとは
クリスマスや誕生日など親戚、友人が集まるイベントでのメキシコの恒例行事。
悪魔を吊るし上げ、1人ずつ渾身の力で殴り倒す。
誰かが殴打している間、他の者はその様子を称え、鼓舞するかのように歌う。
歌が終わると、次の者が吊るされた悪魔をまた狂ったように殴り倒す。
基本的に順番は歳の若いものから。
殴られた悪魔の皮は破れ、腹わたが地面に散らばる。
それを我先にと貪る子供達。
まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。
こんな狂った遊びがメキシコにあるんです。
いくら悪魔だからといって、無抵抗の者に大勢で暴力を振るうのは正義なのか?
神に反する者は皆、悪なのか?
我々の中の倫理観、正義感が問われる行事です。
ピニャータについてもっと詳しく知りたい方は以下をご参照ください。
ちなみに悪魔は人形、悪魔のはらわたはお菓子やおもちゃで代用します。
悪魔を選ぶ
アメリカ滞在中、義母の発案で息子のためにピニャータをやることになった。
息子はまだ4歳。
義母は度胸試しのつもりだろうが、まだ早すぎやしないだろうか・・・。
しかし長い物には巻かれろ、メキシコ人母の作るトルティーヤには巻かれろという言葉があるので従うことに。
ちなみに手作りトルティーヤはうまい。
伝統的なピニャータ人形はこんな形。
写真では分かりにくいが、球体に7つの突起がついていて、7つの大罪に見立ててあるらしい。
アメリカにあるメキシコ系スーパーFOOD CITYで大体15ドルぐらいで買える。
ウォルマートに行くと、
色々な形のピニャータ人形が。
息子が選んだのは、Netflixのアニメ「パジャマスク」のキャットボーイ。
あの。今からあなたの憧れのキャットボーイ、棒でたたきまくるんやで。
キャットでもボーイでもない、ただの肉塊になってしまうんだよ。
憧れのヒーローを自ら叩きのめすとは、ウォルマートも酷なこと考える。
キャットボーイは、60cmほどで生後半年の次男と同じぐらいの大きさ。
20ドルほどだった。(命の値段・・・。)
またはらわた代わりのピニャータの詰め物も売っていました。
安いキャンディの詰め合わせなら3ドルぐらいからある。
この日は身内だけだったので、詰め物は買わず、適当に家にあったチョコとかレゴとか詰めた。
いよいよ始まるピニャータ
アパート共用の公園に吊るされるキャットボーイ。
いよいよか・・・。
このキャットボーイの仕打ち、息子のメンタル大丈夫かな?
と思ったら・・・。
ノリノリである。
もう笑みすらこぼれちゃってるし。
ストリートファイターの待機状態みたいなステップ刻んじゃってるし。
そして合図とともに、バシバシ殴っていく。
反動で宙を舞うキャットボーイ。
舞い散る肉片(紙製)
こぼれ出るはらわた(レゴ)
最終的には、キャットボーイのしっぽがちぎられていた。
自らちぎったしっぽを手に嬉しそうに駆け回る息子。
息子の後は大人達が続きます。
殴ってる瞬間、誰を頭に思い浮かべるかで、あなたの悪魔性も浮き彫りになります。
ついにバラバラとなったキャットボーイ。
息子たちに辱めを受ける。
まとめ
メキシコのイベントに欠かせない行事、ピニャータで母の知らない猟奇性を見せた息子たち。
それでもあなたは神を信じますか?