ボナブロ

アメリカ人夫・2人の息子と大阪在住。限られた人生、やりたいと思ったことはやれる範囲で挑戦していくボナーラの記録です。

アメリカから帰国!関空でのPCR検査と入国。そして検査結果!

先日アメリカから帰国しました!

関空でのコロナ検査や入国までの流れについてレポートします!

 

 

滞在先のアリゾナからアメリカ国内線でロサンゼルスへ。

JALのロサンゼルス→関空まで約12時間のフライト。

 

元々の航空券は成田経由だったけど、少し前にアメリカ帰国者は国内飛行機を含む公共交通機関を利用できなくなったので、関空までの直行便を買い直し。

 

普段はベンチの座る場所もないぐらいの混雑するロサンゼルス空港だが、全っ然人がいない。

ラウンジはもちろん、空港内のお店はほぼ閉まっていた。

一部のギフトショップとレストランはアメリカの中華チェーン「パンダエクスプレス」だけ空いていた。

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LA-関空便は通常なら毎日運航しているけど、この緊急事態のため週3回の運行に絞られ、更に欠航になる日もあった。

機内は6割程度の混雑具合で98%日本人。

帰国する数日前に、73ヶ国からの日本入国禁止が決まっていたのだ。

(※アメリカ国籍の夫は、日本人の配偶者での在留資格があること・4/2までに再入国許可を持って出国したという条件をクリアして入国することができた。)

 

長時間のフライトだけど、ちょいちょい下の子もバシネット(赤ちゃん用の簡易ベッド)で寝てくれたし、4人席を3人で使えたし、私も映画3本見れて満足。

 

着陸まで3時間といったころで、コロナに関する質問票が配られる。

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滞在地の申告、名前やパスポート番号、住所の基本情報、機内での座席番号、さらにコロナっぽい症状が出ているか等。

 

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裏は検疫所の記入欄。

 

そしてもう1枚は、入国後の待機場所について。

新型コロナが流行している地域から入国した人は、2週間ホテルか自宅での待機が要請される。

待機期間と待機場所について、この用紙で自己申告するのだ。

(空港で記入内容の確認があった)

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質問票は1人1枚記入なので、せっせと私と子供の分を記入した。

英語版もあり、夫は英語版に記入した。

 

そしていよいよ着陸!

着陸のときは、赤ちゃんは膝の上で抱っこしておかないといけない。

どんどん地上の景色がせまってきて、いざ接地という絶妙なタイミングで、

 

ぶりぶりぶりぶり

 

感じる。

私の太ももにほのかな温かみを。

立ち込める酸味。

それだけは堪忍。

 

いや、本体かと思いきや屁ということも多々ある。

僅かな希望を胸に、そっと赤子を持ち上げ、尻の匂いを嗅ぐ。

 

 

はい、アウト―!

 

持ってるなぁ我が子。タイミングタイミング!

しかもサイズがいまいち分からず買ったアメリカのオムツで、背中にも着弾してるやんこれ。服まで殉職しとるやつやん。

すぐにでも対処しないとどんどん汚染が広がるので、飛行機から降りる前に機内のトイレで処置することに。

 

オムツ、お尻拭き、着替えを掴み、シートベルトサインが消えると共にトイレへダッシュ。

無事着替えも終わり、トイレから出ると一斉に乗客の視線を浴びた。

 

え?何、この雰囲気。

そういえばシートベルトサインは消えているというのに、皆着席し心なしか緊張の面持ち。

 

動揺しつつも「えぇ、私が変なおじさんです。」みたいな表情で平静を装い、席につく。

夫いわく機内のドアが開くとすぐに、防護服を着た検疫官が入ってきてサーモグラフィーで乗客全員の体温チェックが行われたらしい。

そして指示があるまで、席を立ったらいけないそうだ。

いやぁ

ごめんなさい

 

そしてCAさんから、空港で新型コロナのPCR検査があること、子連れ、妊婦、障害のある人を優先するため先に降りるよう機内アナウンスがあった。

慌てて準備をして、飛行機を降りる。

 

 

海外からの飛行機はほとんど欠航になり、この日は私たちの乗る便が最後。

静まりかえった関空。異様な雰囲気に緊張が走る。

なお、関空に降りてから写真やビデオ撮影は控えるように、とアナウンスがあった。

 

飛行機を降り、PCR検査を受けるための列に並ぶ。

列はソーシャルディスタンスを取って並ぶように指示を受け、イスも用意してくれてあったので助かった。

アメリカ時間では深夜だったので、次男は抱っこひもで熟睡、4歳長男の機嫌は最悪。

タブレットでYouTubeを見せて機嫌を取る。

 

列に並んでいる間に、機内で配られた質問票の内容確認があった。

私「次、私たちの番だから質問票、すぐ出せるようにしとこ。」

夫「え?持ってるよね?」

私「え?」

 

え?

 

質問票、機内に忘れてきた(´;ω;`)

 

あそこだ。機内ポケットにいれたままだ。

オムツ替えとすぐに降りないといけないプレッシャーでかんっぜんに忘れてた。

この非常時、普段書かない特別な用紙を、大人二人そろって忘れてくることがあるだろうか(恥)

ていうか、私はオムツ替えでいっぱいいっぱいだったんだから、質問票はあんたの担当でしょうが!という想いをこめた圧を夫に送る。

言葉に出さないのが私の優しい所だ。でもこの圧は感じて。全身で感じて。

 

スタッフの人に新しい用紙をもらい、(この非常時に余分な手間をかけさせて本当にごめんなさい)再度記入。

やたらスラスラ書けるなぁと思ったら2時間前にも全く同じ内容書いてたっつーの。

 

 40分ほど並んだところで、いよいよ検査へ!

コロナのPCR検査は、インフルエンザ検査と同じく棒で鼻の奥をグリグリやるスタイル。

2人ずつに分かれて受けるように言われたので、私+次男、夫+長男のペアで受けることにした。

 

まずは私から。

最後にインフルエンザ検査を受けたのは恐らく10年近く前で記憶がおぼろげだが、確か一瞬で終わる検査だったはず。

映画バイオハザードに出てきそうな完全防護服に身をつつんだお兄さんが「じゃあ今から検査行いますねー!」って美容室で「じゃあ今からカラー塗っていきますねー!」と同じノリで言うやん。見た目とテンションのギャップあるやん。

 

「あっじゃあお願いしま・・

 

ずぼっ

 

ぐいっ

 

ところで鼻筋が通った美人とか言うじゃないですか。

私は生まれてこのかた鼻筋というものにとんと縁がなくて。

 

その昔、雨上がりのホトちゃんが鼻の先端をぷにっと押して鼻全体がペチャってなって大爆笑が巻き起こってたんですが、私もホトちゃんと全く同じ鼻の構造になっております。

私の鼻って爆笑を起こすことができるのかっていう衝撃を受けた15の夏。

 

そんないわくつきの鼻ですが、こんな通るとこあった?ってぐらい奥まで棒を突っ込んでくるやんか兄ちゃん。

奥まで行ったと思いきや、そこで私を焦らすようにたっぷりとグリのグリって2周。

「あぁこれで完全取れたね。終わったー」と思いきや、そこからまたグリグリグリのグリっとどめのグリンチョの5往復。きっつー。

これ完全に新たな鼻筋開通されたんじゃない?ってぐらいのグリンチョ。

あれ、私コロナの検査受けにきたんだっけ?新しいスタイルの鼻整形しにきたんだっけ?

終わってもまだグリンチョの余韻が残り、これはもう北川景子ぐらいの鼻筋が構築されてるわと確信。

その後鏡で確認するも頑なにホトちゃんで脱力。割に合わねぇ!

 

ていうか12時間乾燥した機内で過ごした鼻さん、ぜったい鼻くそいっぱい蓄えてたと思う。

コロナ心配とかより、その棒絶対ごっそりついてますよね?ってずっと考えてた。

兄ちゃんが仕留めた棒の内容はとてもじゃないけど見れなかった。

 

次男は鼻ではなくのどで採取。多少眉をしかめたものの泣くこともなく終了。

その後夫、長男のペアで検査を受け、検査室から泣き声が聞こえてくる。4歳は鼻摂取らしい。

 

検査結果は、3日以内に電話連絡されるという。

万が一陽性だったらどうなるのだろうか。なんか雰囲気的に聞けなかった。へっぽこブロガーでごめん。

 

私たちは、私の家族に自家用車で迎えにきてもらい、自宅へ帰ることになっていた。

ホテルに泊まる人たちは別で固められていたので、恐らくスタッフがホテルまで送っていってくれるのだと思う。

タクシーもホテルのシャトルバスも乗れないからね。

 

 

PCR検査が終われば、後は通常通り入国検査と荷物受け取り、税関チェック。

日本人ならスッと通れる入国審査だけど、夫は在留資格の確認のため毎回20分ほどかかる。

この日は息子たちと私は先に入国させてもらい、夫は別室に連れていかれることになった。

先に荷物受け取りのレーンに向かい、座って待つことにした。

すでに荷物は届いていて、空港スタッフが色別に分けていてくれて、荷物のタグを見せると持ってきてくれた。助かる~。

 

それから30分、40分と待つも一向に現れない夫。

 

そのとき入管にいたスタッフの男性が私を見つけて声をかけてくれる。

「あともうちょっとで終わると思うので、もう少しだけ待って下さい。」

 

前述の通り、普通の外国人観光客は入国できなくなった日本。

夫の入国に際し、色々と追加で確認することがあるようで普段より時間がかかるようだった。

 

待っている間は不安でヤキモキ。

追い打ちをかけるように息子の見てる子供向けユーチューバーのおっさんの声がイライラを助長する。

「この箱何が入ってるのかな~?」じゃねえよ!お前が用意したやろ!

 

しかしその間何人かスタッフさんが声をかけたり、子供に話しかけてくれて緊張がほぐれた。

私たちが長時間待っていることを認識している人がいると思うと孤独感が和らいだ。

声をかけられるだけでホッとすることってあるんだな。私もこれから意識していこう。

 

1時間たって夫の入国審査はようやく終わり、家族の迎えで帰宅できました。

空港到着後から空港を出るまでおよそ2時間。

入国審査で時間はかかったものの、最初に子連れで優先してもらえたので私達は断然早い方だった。

荷物レーンでは、まだたくさんスーツケースが残っていたので検査待ちの人がまだまだ残っていたのだと思う。

 

そして翌日早速電話がかかってきて、検査結果は全員陰性でした。

よく言われる味覚障害はじめ何の症状も出ていなかったので大丈夫だろうとは思ってたけど、結果が出て改めてホッ。

 

ちなみに陰性でも2週間自宅待機なのですが、生活必需品の買い出しはOKだそうです。くれぐれも手洗いとマスク着用で、と念を押されました。

 

帰国前、色々調べてると、何やら空港がカオスになってる的な情報ばっかで不安だったのですが、思っていたよりずっとスムーズに進んでいった。

2週間自粛が要請される前に駆け込み帰国があったので、そのときは混乱していたかもしれませんが、今はそもそも動いている飛行機も少ないので、うまくコントロールされている印象でした。

空港で会ったスタッフさんはどなたも親切に対応してくれました。

 

 

アメリカを立つ時、空港に向かう車中、大きな看板が目に入った。

"Thank you to those at the frontline"

日本より強く外出制限がかかるアメリカ。

frontlineは最前線という意味で、医療現場はもちろん、スーパーやインフラ関係など緊急時に働く方々へのメッセージ。

 

空港で対応してくれた皆さんもありがとうございました。