ボナブロ

アメリカ人夫・2人の息子と大阪在住。限られた人生、やりたいと思ったことはやれる範囲で挑戦していくボナーラの記録です。

【氷くるみ餅】鎌倉時代創業の老舗「かん袋」で、大阪 堺市名物かき氷を食す!

地元、大阪 堺市の「かん袋」に行ってきました!

お目当てはかき氷!

 

鎌倉時代に創業されたかん袋!

当時は別の店名でしたが、豊臣秀吉が改名要請?

さらに1年中食べられるかき氷は明治生まれなのです!

 

現代でも地元民で賑わう人気和菓子屋さん「かん袋」を紹介します♪

 

 

かん袋の歴史

 
1329年(鎌倉時代末期)、「和泉屋」というお餅屋さんがオープン!
 
その後1529年(安土桃山時代)に、豊臣秀吉が大坂城を築きます。

城の建設費として、秀吉は堺の商人に寄付金を要求。 

そのお礼として秀吉は商人たちを、完成した御殿に招待しました。

当時の和泉屋の店主、徳左衛門も招待されたうちの一人。
 
そのときはちょうど大阪城天守閣の瓦で覆う作業中。

暑い中、一枚一枚瓦を運ぶ奉公人たち。

それを見た徳左衛門は思った。

「このペースでやったら何年かかるねん!ワイが手伝ったる!」

 

餅作りで腕力に自身のあった徳左衛門。

その日からボランティアで瓦運びを手伝うことに。

瓦を軽々持ち上げて、屋根の上にポイポイっと放り投げて(!)いきました。
 
固まる奉公人たち。

秀吉はその様子を見て一言。

 

「舞い上がる瓦が、かん袋(=紙袋)みたい。お店の名前はもう和泉屋はやめなさい。「かん袋」にしなさい。
 
というわけで、以後和泉屋は「かん袋」と名乗ることになったのでした!
 
参考:かん袋公式ホームページ 
 

平日でも大人気!

 

訪れたのは平日、夕方4時。

にもかかわらず、駐車場はほぼ満車!

お店に入ると、8割ぐらい席は埋まっていて、相席になりました。

 

ちなみに土日は1時間待ちとかあるそうなので要注意。

お店は10時~17時までですが、売り切れて早めに閉めることもあるそうな。

 

お店のメニュー

 

メニューはいたってシンプルで、

 

くるみ餅シングル  360円
くるみ餅ダブル   720円

氷くるみ餅シングル 360円
氷くるみ餅ダブル  720円

と4種類のみ。

 

すぐに提供されるし、すぐに食べ終わるので回転は速いです。

それでも食べてる途中、ひっきりなしにお客さんが来ました。

みんな好きなのねぇ。

 

お店に入ると、まずカウンターで注文。

すると番号札を渡されます。

年季入ってる。まさに番号札!

年季入ってる。まさに番号札!

席について、くるみ餅が来るのを待ちます。

暑い盛りだったので、氷くるみ餅のシングルを注文しました。

 

 

ところでくるみ餅って何?

 

仙台の方では、くるみ餅は胡桃の餡を使ったお餅のようですね。

大阪のくるみ餅は違います!

餡で包んだ(くるんだ)餅だからくるみ餅!

胡桃は使っていません。

 

かん袋のくるみ餅は、緑色の餡が特徴的。

この餡は、青大豆が原料だそうです。

青大豆は普通の大豆より甘味が強いのに、脂肪分が少なくヘルシーなんだとか。

 

氷くるみ餅は、くるみ餅の上にかき氷をかけたメニュー。

こちらは何と明治時代から愛されているメニューなのです!

 

製氷機が日本にもたらされ、庶民も氷を口にするようになったのが明治時代。

そのときに考案されたそうです。

 

ちょっと話はそれますが、かき氷自体は平安時代から食べられていました。

平安時代のSEX AND THE CITYでおなじみ「枕草子」で、清少納言はかき氷を食べていました。

もちろん製氷技術なんて無かった平安時代。

冬にできた天然の氷を夏まで保管し、かき氷にして食べていたそうです。

ツタの樹液を煮詰めた甘味料(ハチミツみたいなイメージ)を削った氷にかけて頂く、貴族しか口にできない贅沢スイーツだったのでした。

あぁ、それにしても天然水のかき氷なんておいしそうだわ。

 

www.bonablo.com

 

氷くるみ餅を食す!

 

氷くるみ餅 350円

氷くるみ餅 350円

キター!
 氷で隠れて、くるみ餅が見えないよ!

 

氷をザクっとすくうと・・・

氷くるみ餅、中

くるみ餅!

くるみ餅がお目見え!

くるみ餅は餡たっぷりでけっこう甘いので、氷と一緒に頂くのがちょうどいい。

 

氷はシャクシャクとフワフワがまざったような不思議な食感。

素朴な甘味のかる~いシャクフワ氷ともちもち食感のハーモニー。

おいしいわぁ~。

おかげで夏が越せそうです。ありがとうございます。

 

瞬く間に食べてしまって、シングルにしたのを後悔。

次回は絶対ダブルにしよ。

 

お茶・お水はセルフです。

 

持ち帰りもできるくるみ餅、しかし問題が・・・

 

くるみ餅はタッパー入り、贈答用の小鉢入り、壺入りのお持ち帰りメニューもあります。

ただね、問題は賞味期限が当日中という事。

家族へのお土産ならいいですが、遠方への手土産には向いていないのです・・・。

 

なぜ当日かというと、餅に保存料が入っていないため、翌日には固くなってしまうから、とおいしさの秘訣が仇に!

(タッパー入りで買ったことありますが、翌日でもカッチカチというわけではないので、個人的には翌日までは大丈夫でした。)

 

お店の情報

 

かん袋

住所:590-0964 大阪府堺市堺区新在家町東1-2-1

電話番号: 072-233-1218

AM10時~PM5時まで営業(売切れ次第終了)

定休日:火・水(祝日は営業)

 

世界遺産になった仁徳天皇陵古墳から2.5kmほど。

すぐ近くに「タイムズかん袋」があり、かん袋を利用すると90分無料になります! 

 

 

 最後に

南蛮貿易が盛んだった堺市。人形はポルトガル人です。

南蛮貿易が盛んだった堺市。人形はポルトガル人です。

鎌倉時代創業のかん袋。

名付け親は豊臣秀吉でした!

今や堺市名物となった氷くるみ餅は、明治時代から続くメニュー。

 

素朴だけど、とてもおいしいですよ~。

 

堺市を訪れることがあったら、ぜひ味わってほしいくるみ餅の紹介でした!